昭和から平成のジャズ・フェス録画映像の中に残っていた、懐かしのCM映像☆ 本日の作品;vol.146 [デジタル化格闘記]

これまでの3回は、昭和から平成始めのジャズ・ライブの映像をご紹介してまいりましたが、今回は・・・・・・。

今ではこうしたジャズ・ライブの番組にお目にかかる機会は少なくなり、あっったとしてもNHKかWOW WOWというのが相場になってしまったように思うのですけど、実はこれまでご紹介して来た昭和の終わりから平成初めの映像の放映元はすべて民放からのもの。
このあたり、当時は容易にスポンサーがついたバブルの時代だったからということもあるのでしょうけど、民放というとやはりスポンサーありきということで放送に必ずついてくるのがCM。

実は、これまでご紹介して来た映像は、DVDもBDもない、まだアナログのビデオ時代に収録したものなので、当然民放の番組の収録とあってCMも録画されていて、それが現代のデジタルのように簡単にカット出来し再編集すれば映像の質の低下を招いてしまうことから、手を入れることもなくそのまま残していたのです。

ナベサダ KIRIN CM SnapShot.jpg


そうしたそれらのCM、今ではいつもCMなどさっさとカットしてしまいまともに見ることはない私ですが、しかし、それらの映像は皆アナログとあり、どうしても見ざるおえない状況から否応なし見るはめになってしまったところ、それらのCM、30年経った今見てみると、その時代背景を肌で感じれたり、またジャズ・フェスティバルのスポンサードならではの趣向があってなかなか興味深く面白いもの。、

という訳で、ジャズを楽しみながら見つけた印象に残ったCM、それらを選んでご紹介することにいたしました。


さて、これらジャズ・フェスティバルの放送のスポンサー、CMを見てみると中にはジャズとは無縁と思われる企業まで、実に多くの企業がCMを流していたことに驚かされるのですが、中でも目新しかったのは、この当時パーソナル分野にも広がりつつあった、コンピュター・メーカーのCM。

当時は最先端の感覚があったのですが、今見ると.................
一体どんなCMだったのか、まずはご覧いただきましょう。



浅香唯が登場する、沖電気のパソコンのCM。
今でこそ、沖電気のパソコンなんてどこにもありませんが、この当時NECや富士通以上にこの分野では評価の高い企業だったのですよ。

それにしても、初々しい浅香唯さんの姿が、今では陳腐となってしまった当時のパソコンのCMであったことを忘れさせ、色褪せることない魅力を放っています。


そしてお次は、
今では、ジャズ番組のスポンサーになるなんて、まずありえない企業のこんなCM。
どんな業種の企業が登場するのか、ちょと覗いてみて下さい。



東京証券のCMです。
ジャズの世界とはまったく別世界にある証券会社までもがスポンサーとなっている、バブルの時代ならでは感じさせる時代の一コマという感じです。

そう証券会社といえば、もう一つ。
バブル崩壊後、金融破綻の恐ろしさを国民に強く印象付けることとなったあの証券会社も、スポンサーとなっていたのです。



山一証券のCM。
後に、日本の経済を揺るがす大惨事を引き起こすことになる、そうした不安を微塵にも感じさせない、のどかかつ明日への希望さえ感じさせるCMですね。


さて、ジャズ・フェスとはかけ離れたCM映像ばかりをご覧に入れてきましたが、日本の企業は金儲けばかりに明け暮れる野暮な連中ばかりではない、日本の代表的ジャズ・アーティストを起用した、こんな粋なCMもありました。



日野皓正さんが登場するKIRINのCM。
1987年に放映されたものですが、この時期の日野さん、毎年山中湖の湖畔で開催されるMt.Fuji Jazz FestivalのTV収録では、演奏だけでなくインタビュアも務めるなど、共にかなり乗り乗りの様子丸見えで、このCMでもそうした様子が反映されなかなかの仕上がりとなっているように感じます。

そして、日野皓正さんが、登場なればこの人も.................. !!!







日野さんCMの翌年にオンエアされた、渡辺貞夫さん出演のKIRINのCMです。
ひょうひょうとした風情で、人々を魅了するサウンドをさらっと生み聴かせる渡辺貞夫さん。
そうした彼の人柄がよい具合にマッチした映像だと思いました。
当時、このお二人のCM、ジャズが身近な音楽であること知らしめるに大きな働きをしたように思います。


そうそう、これらジャズ・フェスのビデオ映像を見、その録画を回しっ放しにしていたら、こんな映像が・・・・・・
それは、現在はフリーランスのジャーナリストして活躍しTVでお馴染みとなっている、あの方の30年前姿。
ジャズの話とはかけ離れていますが、フェスティバルの放映が終わった後もテープを回しぱなっしにしていたらチャンネルが違うはずなのンこの映像が現れ、見てみたらその御姿今もあまり変わっていないなと感じたので、ちょっと載せてみました



そう、池上彰さんの、30年前の映像です。
なるほど、若いなと思うものの、今では髪こそ白くなっていますがあまり変わっていないなという印象、どう思われましたか。

余談となってしまいまいましたが、次は再びジャズ、アーティストが登場するCM。
ジャズの巨人の一人に数えられるこんな方が登場していたこんなCM。



テナー・サックスの巨人、Sonny Rollinsです。
これは、その Rollinsのを来日公演を報じたCM、確かにこの時期、毎年のように日本を訪れていた Rollinsなのですけど、ビデオの中にこんなCMがあったとは私も全く気付いていませんでした。

それにしても、このCMのSonny Rollins、何故か妙にかっこいい感じがしますね。


CMの映像ばかりが続きましたが、この辺でフェスティバルの映像から、前回ご紹介した”Tumura Summer Jazz”の映像で、フェスティバルのトリを飾った強力な若手二人を加えた”Manhattan Jazz Quintet”の白熱の演奏をお目にかけたいと思います。曲は”Caravan”です。    



このフェスティバルの前年まで、ピアノのChick CoreaのElektric BandやAkoustic Bandのメンバーとして働き、驚異のプレーを見せつけた、ベースのJohn PatitucciとドラムのDave Wecklが加わった”Manhattan Jazz Quintet”の演奏。特に終盤の彼等二人によるソロなどは、ベースとドラムだけでこれ程の緊張感溢れるサウンドを生み出しているあたり実に圧巻。
”Manhattan Jazz Quintet”結成時からのメンバーである名手 トランペターのLew Soloffも、この二人からのエネルギーをもらい、いつもにも増して熱いプレーを展開してるように思います。

実は、先日この前年の9月の彼等若手二人が加入したばかりの、このQuintetの映像みつけ見たのですが、二人とも加入したばかりとあってかまだおとなしく、ここまでのスリリングなサウンドを聴くことが出来なかっのです。
そして、1年後のこの演奏、グループ・メンバー間の信頼と緊密な関係が築かれた結果の賜物として、”Manhattan Jazz Quintet”の演奏の中でも最良のものだと思うのです。

さて、いろいろ見て来たところで最後のCM。
このCMのように、切ない眼差しで「あなたの喉に入りたい。」と言われたら.............
その余韻を楽しみながら、今回はこれにて終了。次回は、かねてより見たいと思い再び家捜しをして見つけた私の好きな某ピアニストのお宝ライブ映像をお届けしたいと思います。



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きたろう

老年蛇銘多親父さんコメントありがとうございます!
by きたろう (2019-07-15 08:55) 

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