神の啓示に導かれて;Keith Jarrett・Solo Concerts: Bremen/Lausanne 本日の作品;vol.140 [デジタル化格闘記]

今回は、再びいつもに戻って音楽ネタ。

その音楽ネタ、今年は、年初めからこれまで我がライブラリー収めておきながら、そのまま聴きそびれてしまっていた作品を取上げ聴き直し、その感想とその作品まつわる私自身の思い出をテーマに書き留め行くという趣向で筆を進めているのですけど、今回も長い間私のライブラリーに眠らせてしまっていたこんなアナログ盤を掘り出し、また語って行くことにいたしました。

Solo Concerts: Bremen & Lusanne-m.jpg


その作品は、ジャズ・ピアノの巨匠Keith Jarrettの1973年の作品”Solo Concerts: Bremen/Lausanne ”。
アナログ盤では3枚に収録された大作である本作品、この作品が出た頃の私は、Keith のピアノが大のお気に入りで、彼の作品が発表されればGet、かたっぱしから彼の作品を聴き、Liveにも参戦するという状態だったもですが。

この作品も、リリースされるとすぐにGetしよく聴いていたのですが、しかしその後は、なんといってもアナログ3枚組、A面B面をひっくり返しながら2時間超、次第にそうしたことしながら音楽に没頭する時間もとれなくなり、以来30年以上、お蔵入り状態になってしまっていたものなのです。

そうした長い間忘れていたこの作品、それを思い出すことになったきっかけは、前々回の記事で取上げた益田幹夫のピアノ作品の”黒水仙”を聴いてのこと。

しかとした理由もなく、益田幹夫のピアノを聴いていたところ、その余韻の中にどういう訳かKeithのピアノの面影が浮かんできて、忘れかけていたこのソロ・ピアノ作品を思い出し聴きたくなってしまったというのがその顛末。

とは言え3枚組み2時間を越えるこの大作、聴くといってもどこでもというわけには行かず、持ち運び通勤の道中、電車の中で手軽に聴くことが出来ればと、音源デジタル化作業に取り掛かることとしたのです。

そうして30年ぶりに再会したそのサウンドは!!!



keith jarrett 50.jpg









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大都会に残された小さな自然の中の秋の営み 2018 [仕事の合間に]

いつもの音楽ネタは、今回は一旦お休み。

遅ればせながら、昨年の秋口に仕事の道すがら撮りためた秋の風景の写真を整理していたところ、昨年は遠出する機会は少なかったものの、思いの他季節の衣装を纏ったその土地々々の風景との良い出会いに恵まれたことに気付かされたことから、ここでその写真を見ながら思い出の記憶を辿りつつ、筆を走らせてみることにしてみました。


昨年は10月まで栃木・山梨を巡る仕事の旅が続き、久々に旅の空気の味わいを楽しむことが出来たのですが、それも11月に入ると一段落、以後は、都心周辺での仕事ばかりが続いていたことから、今年の秋は自然の空気に触れながらその深まりを楽しむことはもう出来ないなと思っていたところ、たまたま車で通りがかった東京、葛飾の水元公園で出会ったこの風景。

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駐車場に立つ、木々の季節を感じさせる色づき具合に、大都会を抱えるこの平地にもその季節の訪れを感じさせる空気があることを知らされたことから、今年はこの都会の喧騒の中に潜む秋の気配を探し歩くことを思いついたのです。


そしてそれから2週間後、「久々にちょっと上野辺りで集まり一杯飲もうや」という学生時代からの旧友の誘いに乗り、巧くすれば上野の山の季節の色合いも見れるかもと、約束時間よりかなり早めに出掛けることにしたのです。

京成電車に乗って、程なく京成上野駅に到着。
西郷銅像側から、園内に入り歩いてみたところ、やはり常緑樹ばかりのせいなのか、その気配は全く無し。
「ここは、桜は有名だけど紅葉の話はあまり聞かないしな」、と半ば諦め気分で西洋美術館の近くまで来てみると........。

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薄っすらと秋の化粧支度を始めたような樹木の姿がそこに見えています。

もしかするとこの先、国立博物館の周辺は期待が持てるかもしれない、ならば江戸の昔、徳川将軍家の菩提寺として、または江戸の町の北方の守護寺として威容を誇った東叡山寛永寺の残り香を浴びながら、季節の空気に浸るのもまた良いのではと考え、そちらの方へと向かうことしたのです。

そして、出会ったのがこの風景。

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そして、博物館を1周して旧東京音楽学校本館の辺りまで来てみると、

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ほのかに色づき始めた樹木の下、多くの人が秋の風情を楽しみながら歩いています。

中には、いくつも色彩に彩られた、こんな樹木も。

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こうやって歩いてみると、上野公園というところ、歴史ある建物と季節の彩りとのコントラストが、日常を忘れさせてくれる、そうした空間を育む場所であることを、あらためて認識させられました。

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上野公園の散策で得た秋の風情の手応えに、であれば今年は仕事の道すがら訪れるだろう都心周辺のいつもの場所でも、またいつもと違った風情を見つけることが出来るかもしれないと、日々さらに目を凝らして街を歩くことにしたのです。

そして、数日後........。


まず目にしたのが、この風景だったのでした ・・・・・・・×○△××□................。





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