忘れかけていた4月 合間の旅を思い起こして [仕事の合間に]

アッという間に過ぎてしまった4月。

気付いてみればその4月ももう終わり!

いつもなら、慌ただしく忙しい年度の締め括りの日々を無事乗り越え、この時期は、ホット一息うららかな陽気の訪れたこの季節の空気をのんびりと楽しんでいるはずなですが、今年の4月は、例年とは異なり公私ともに何かと忙しく、そうした空気をゆったりと楽しむ余裕もなく、時間を忘れバタバタと日々を過ごしてしまったことからこうな塩梅となってしまた始末。

とは言っても、仕事に追われて東へ西へと飛び回る中、よく考えてみれば結構楽しい思いをしたこともあり、今はその時の写真を見ながら、遅ればせながらこの季節特有のうららかな陽気の空気を楽しんでいるところ。

その一枚がこちら。

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上信越自動車道 長野ICを過ぎたあたりで見えてきた、全身に雪を残した北アルプスの山々の姿。
この日は、あの野沢菜漬けの発祥地として知られる長野県と新潟県の県境近くにある野沢温泉近くのお客様のところへと向かったのですが、思い描いていた通り春のうららかの日射しを浴びて白き化粧を施したままの山容を見ることが出来、思わず喝采。

これなら今日は。アルプスの少女ハイジならぬアルプスの爺さんオヤジになったような気分になり、これなら清々しい気持ちでうまく仕事をこなすことが出来るなあと思いながら、 豊田飯山ICで高速を降り国道117号線に出て、飯山町を付近に差し掛かると!!

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4月も、もう半ばというのに沿道には満開の桜並木が。

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その背後には、まだ冬の衣装を身に着けた山々が。

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春と冬の見事なコントラスト。
山深い雪国ならでの風景です。

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そして目的地到着。
これが、そこで撮ったった北アルプス。
春と冬が入り混じった、都会ではまず出会うことの出来ない迫りくる自然の力を感じつつ気持ち良い一日を過ごすことが出来ました。





さて、所変わって次に訪れたのは、緊急事態宣言発令後の都内の有数の観光名所。
それは、

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東京浅草の浅草寺。
この近くにある協力会社との打合せに出向きその帰り、駅に向かって歩き横向いてみると、ちょうど目に入ってきたのがこの雷門。

ここまで来たのだから、緊急事態宣言下の浅草寺、いつも人でごった返しているいるこの場所、人出はまばらと聞いているけど、どんな様子かちょっと覗いてみるかという塩梅で立ち寄てみることに。


その様子は御覧の通り。
人の姿は本当にまばらで、人力車の車夫さんも地元の案内と思しき赤い半被を着たお兄さんたちも、みな手持無沙汰のよう。

仲見世商店街もほとんどの店がシャッターを下ろしていてこの通り。

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そして境内も

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いつも人、人、人で下の舗装が見えないくらいの場所なのに。


しかし、訪れる人が少ない中でも浅草ならではのこんな一行が。

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貸衣装屋で和装を借り、街を歩く若き女性たち。
わざわざこんな時期にとも思うのですけど、鬱屈した毎日が続く今、抑えきれな乙女心の発露として仕方がなかったのかも。
せいぜい密には気を付けてと、声を掛けたくなってしまいました。


さて、開山は、推古天皇の御代と伝えられる1500年の歴史を持つという浅草寺。
しかし、その建物のほとんどが、先の大戦おりの空襲で焼失、戦後に再建したものであるということで、これまで人の多さに圧倒されあまりちゃんと見て歩いたことはなかったのですが、今回人出も少なかったことから落ち着いて散策してみると、江戸の昔を伝える遺物が結構残っていて結構面白い。

かって境内にあった東照宮の門として建立された、唯一空襲のを免れた建築物の二天門をはじめ、寛政8年(1796年)建立の松尾芭蕉句碑 、上野の寛永寺の鐘楼等とともに、江戸時代庶民に”時”を知らせた5代将軍徳川綱吉の命により造立された弁天山の鐘楼など、

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その場所に佇むと、江戸の昔の賑わいが見えてくようなものとの出会い。
こうしたことでもなかったら、ずっと気付かないままだったかもしれないと、その導きに感謝しているところ。
 
帰りに仲見世を歩いていると、焼き立ての人形焼き10個600円のところ今日は300円とのお店の人の掛け声につられ、ついつい買って帰ることにしてしまいました。


それではエンディングに、写真を見ながら、私の頭の中でずっと鳴り響いていたこの曲を聴きながら、お話を締めくくることにしたいと思います。
曲は、宮本笑里と. 平原綾香による”風笛 ~Love Letter~”です。











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ホットなジャズを奏でたお巡りさん、余技を極めてプロ・デビュー!!・Lem Winchester.;Winchester Special [音源発掘]

前回は、花見に似合うジャズのお話をいたしましたが、その取り上げた曲が1960年代のものであったことから、以来、久々に今から60年ほど前の1950年、60年代のジャズに嵌まってしまっているところ。

確かに、1950年、60年代のジャズは現在のアーティストのような洗練されたは感覚は希薄で、テクニック的にも今一歩及ばないところがあるように思えるものの、それを凌駕するその魅力は、サウンドの中に潜み漂う熱い空気と聴く者の心を優しく包む暖かい響き。

てなわけで今回は、そうした1950年、60年代のジャズ・アーティスト中で、本職は警察官であったのに趣味余技でその心技を探求するうちにミュージシャン稼業が本職となってしまった、ちょっと風変わりな経歴を持つアーティストの作品を聴いて行くことにするとにいたしましょう。


そのアーティストの名前は、ヴィブラフォン奏者の Lem Winchester.。
30歳で、アマチュアながら1958年のニューポートジャズフェスティバルに出演し大きな注目浴びた後、数作の名演生みながらプロとしての道を歩み始めたというWinchester。

その活動期間は、1961年 ロシアンルーレット(回転式拳銃(リボルバー)に1発だけ実包(弾薬)を装填し、適当にシリンダーを回転させてから自分の頭(特にこめかみ)に向け引き金を引くゲーム )に興じ32歳で他界するまでの、わずか2年半とあって、今は知る人ぞ知る存在となってしまったのか、その彼の作品が再発されることは稀となってしまい入手もままならない状況となっているのでが、実際は、その短い活動期間にリーダー/サイドマンして10枚以上の作品を残していて、当時 ヴィブラフォン奏者の頂点のいた名匠Milt Jacksonの次を担う世代のアーティストとして大いなる注目を集めていた存在。

スタイル的にはそのMilt Jacksonの影響が色濃いものの、その音質はMiltのそれより柔らかく軽やかな感じ、中でも私が初めて聴いたWinchesterの作品である1958年のピアニストのRamsey Lewisのトリオとのコラボによる彼のスタジオ・デビュー作品の”Lem Winchester and the Ramsey Lewis Trio (Argo)”は、聴いた塗炭にその音色に一発でやられてしまい、以来愛聴盤として長きにわたって聴き続けているもの。

作品としては、このRamsey Lewis Trioとのアルバムが一般的には一番知らている彼の代表作ではないかと思うのですが、今回取り上げることにした作品は、この時期、ファンキー・ジャズの旗手として人気の頂点にあった、Art Blakey & The Jazz Messengersのテナー・サックス奏者で作・編曲家のBenny Golsonが加わった1959年制作の ”Winchester Special (New Jazz) with Benny Golson”という作品。

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この作品を選んだのは、Lem Winchesterというアーティスト、Milt Jacksonを敬愛していたためか、Miltと共演したアーティストと共演している作品がいくつかあり、この作品もMiltが本作の9ヶ月前に録音した本作同様Benny Golson、ピアニストのTommy Flanaganと共演した名作”Bags' Opus”

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の後を受けてものであることから、Miltと共に名作を生んだ二人の大物アーティストを従えてWinchesterが、どんな味わいのサウンドを聴かせてくれるか、そのあたりを踏まえじっくりと聴きたくなってしまったからなのです。


それでは、前置きはこのくらいにして、Benny Golsonと繰り広げるLem Winchester の世界を聴きながらお話を進めて行こうと思います。











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