Eagles:Hell Freezes Over [音源発掘]

例年と比べても早い梅雨入りをした今年、初夏の日射しが訪れる時期だというのに肌寒い日が続いていましたが、ようやく初夏の装いが感じられるようになったと思われる今日この頃。

そして、この夏の日射しとともになぜか思い出されるのがこのバンド。
今日も、車で湘南の海辺を走りながら(悲しいかな仕事でなのですけど)彼らのサウンドを聴いていると、海面に反射するその日射しが妙にマッチしてくるような、爽快な気分を感じてしまったのです。

そんなことで、今回の取り上げることにしたのはEagles。

彼らの作品といえば何といっても、”Hotel California”、キム拓が主演したTVドラマの『華麗なる一族』の挿入歌として使われていた”DESPERADO / ならず者”が、まずは頭に浮かぶのではと思います。

そうした中で、今回は、それらの曲も聴ける、1994年制作の作品”Hell Freezes Over”を選んでみることにしました。

Hell Freezes Over.jpg


この作品、1980年に活動を休止82年解散を宣言したEaglesが、1994年、前解散時のメンバーで再結成したのもので、新曲4曲とMTVのLiveを中心に構成されたもの。

全盛期の瑞々しさを失ってはいない新曲も魅力的ですが、やはり聴きどころはこのLive録音。
元来、澄んだ美しいサウンドが持ち味のこのグループ、そのサウンドが、このLiveでは、そのオリジナル録音以上にくっきりと鮮明にとらえられ、10年以上の空白を感じさせない生き生きしたプレーを楽しめるのが最大の魅力。

選曲も、燻銀の味わいを持つ往年のオリジナル曲が中心で、また、ヒット曲には、一味違ったアレンジが施されていたり、聴きなれた曲にまた違った味わいを発見する、そんな作品だと思うのです。

それでは、その中からやはりこの大ヒット曲、聴いてみましょうか。



アコースティク・ギターの美しい響き、それがやがて聴きなれた名曲のイントロに変わる、”Hotel California”のアコースティク・ヴァージョンいかがですか。

アコースティックな優しさと、洗練された美しいハーモニーが最高ですね。


さて、本来カントリーの領域から生れて来たこのグル―プ。
しかし、そこにベースとドラムのクッキリとしたラインと重厚なリズムがあることで、ナチュラルなサウンドでありながら、当時、隆盛を極めていたフュージョン・サウンドのような、洗練された都会的な雰囲気を感じてしまうように思えるのです。

私自身、本来ヒットチャートに上がる曲にはあまり興味がないのですが、そうしたことで、彼らにはそれまでのバンドにはなかった新しさを感じ、ずいぶん早い時期から彼らの音楽と接していたように思います。


それでは、そうした都会的な味わいと、その寂しさを感じさせるこの歌。
1989年にリリースされたDon Henleyのアルバム”The End of the Innocence”の中から、このLiveで収録された”New York Minute”を見てみましょう。


EAGLES "New York Minute-live" 投稿者 miklo

さて、ここまで来たら能書きはもうお終いにして、Eaglesのサウンド、じっくりと味わうこととしましょうか。



そして、最後は、やっぱりこの曲ですね。


The Eagles - Desperado (Live) 投稿者 cavapanon

Track listing

1."Get Over It"* (Don Henley, Glenn Frey)
2."Love Will Keep Us Alive"* (Pete Vale, Jim Capaldi, Paul Carrack)
3."The Girl from Yesterday"* (Frey, Jack Tempchin)
4."Learn to Be Still"* (Henley, Stan Lynch)
5."Tequila Sunrise" (Henley, Frey)
6."Hotel California" (Don Felder, Henley, Frey)
7."Wasted Time" (Henley, Frey)
8."Pretty Maids All in a Row" (Joe Walsh, Joe Vitale)
9."I Can't Tell You Why" (Henley, Frey, Schmit)
10."New York Minute" (Henley, Danny "Kootch" Kortchmar, Jai Winding)
11."The Last Resort" (Henley, Frey)
12."Take It Easy" (Jackson Browne, Frey)
13."In the City" (Walsh, Barry De Vorzon)
14."Life in the Fast Lane" (Henley, Frey, Walsh)
15."Desperado" (Henley, Frey)

Personnel

Don Felder – lead guitars, steel guitar, slide guitar, vocals, mandolin
Joe Walsh – lead guitars, slide guitar, organ, vocals
Glenn Frey – guitars, piano, keyboards, vocals
Don Henley – drums, guitars, percussion, vocals
Timothy B. Schmit – bass guitar, vocals

John Corey – piano
Scott Crago – percussion, drums
Timothy Drury – keyboards, vocals
Stan Lynch – percussion
Jay Oliver – organ, keyboards, piano
Paulinho Da Costa – percussion
Gary Grimm – percussion
Brian Matthews – electro-theremin
Al Garth – Trumpet on "New York Minute"
Burbank Philharmonic Orchestra – backup on "New York Minute"

Released

November 8, 1994
nice!(7)  コメント(5) 
共通テーマ:PLAYLOG

nice! 7

コメント 5

せいじ

やっぱりドン・ヘンリー渋い!
デスペラードが一番好きです。
by せいじ (2011-06-09 22:26) 

raccoon

湘南をEagles 聴きながら、なんて羨ましい。
DVD で、この作品は堪能しました。
by raccoon (2011-06-10 23:41) 

老年蛇銘多親父

せいじさん

ドン・ヘンリーのヴォーカル味がありますね。
そして重厚なドラムの響き、この響きを聴くと、これぞEaglesだよなと微笑みが湧いてきます。


by 老年蛇銘多親父 (2011-06-11 08:48) 

老年蛇銘多親父

raccoonさん

いいように思えるでしょが、これが仕事で日曜日。
家族連れが楽しそうにレジャーを楽しんでいるのを見ながらでしたから、つらいものありましたね。

まるで、ならず者の気分になっていましたが、Eaglesのサウンドはご機嫌でした。

by 老年蛇銘多親父 (2011-06-11 08:53) 

老年蛇銘多親父

高燃費クララさん
Markさん
かなっぺさん
マチャさん
またじさん

ご訪問ありがとうございます。




by 老年蛇銘多親父 (2011-06-30 17:14) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント