巨匠に育まれ世に出たジャズ・新時代のギタリスト・Mike Stern:Neesh [音源発掘]
2月に入ってのいきなりの大雪に右往左往の状態となった大都会。
鉄道の遅延・運休は少なかったものの、高速道路が首都高をはじめ軒並み通行止めとなってしまって、長い所では3日間も閉鎖となってしまった所も出る始末。
雪の多い地方では、「僅か10センチ程度の雪で?」と物笑いの種になるような話だが、なにせ普段は雪が積もらずその備えもなく交通量も段違いの東京。
10年ほど前の大雪のことを考えると、このぐらいの慎重さは必要なのかなと考えているところ。
というのも、10年前の時は気象庁も雪は降るがさして積もることもなくすぐ止むとの予報で、それなら良かれと、私も気象庁を信じて車で横浜まで出かけたのところ、降り始めた雪は止むどころか、予報とは裏腹に降りはドンドン激しくなり、辺り一面を真っ白に覆いつくして行く状況となってしまって。
こうなるとノーマル・タイヤのままの私の車では、走行することは出来なくなると、幸い高速道路もまだ閉鎖されていなかったこともあり、即予定を変更し帰宅することにしたのですが、首都高に入り一安心するもさらに激しさを増す雪。
30分も走ると、あちらことらでスリップをして動けなくなっている車の姿も増えて来て。
これは、気をつけて走らなければと思った矢先、私の車もスリップ、壁に激突の羽目となってしまったのです。
しかし、スピードが遅かったこともあって車にダメージは軽微であったため、何とか脱出。
恐る恐る車を走らせ、いつも3倍に時間かけ家に着くことは出来たのですけど、首都高が全面閉鎖となったのは、私がスリップしてから30分ほど経った頃。
その後手後手の対応によって交通は大混乱となってしまったのです。
そうしたことを思い出すと、今回の東京の雪への対応、物流の遅延等により生活への影響はあったかもしれませんが、今後の課題は残るものの日々多くの人・物が動く街なればこそ、大きな混乱を避ける意味でも適切なものであったと思うのです。
さて、ここで話はいつもに戻って!!
今回の作品は!
アメリカ出身のジャズ・ギタリストMike Sternの、
1983年制作の彼の初リーダー作品”Neesh(邦題:ファット・タイム)”と致しました。
このMike Sternというギタリスト、1976年に師であるPat Methenyの薦めで、ブラス・セクションをオリジナル・メンバーに擁したロック・バンド、いわゆる、ブラス・ロックの先駆者として名を馳せていたBlood Sweat & Teasのメンバーとしてプロデビューを飾り、その後、1979年にはフュージョン系名ドラマーのBilly Cobhamのバンドに参加、そしてその2年後には、1976年以降活動を休止していた帝王Miles Davisのカム・バックに当り、その新グループのメンバーとして活動、若くして超大物の下で活躍して来た輝かしい経歴を持つアーティストなのです。
その Sternを私が知ったのは、当時よく聴いていたBlood Sweat & Teasの1977年の作品”Brand New Day ”でだったのですけど、その後、Miles Davisが、カム・バックしたとのニュースを聞き、早速その復帰作”The Man with the Horn”を手にしたところ、そこにギタリストとしてMike Sternの名を見つけ、名を記憶したのがその始まり。
プロ‣デビューしてから間もないのに、「早ジャズ界の頂点に!!」と驚きながら、レコード盤に針を落としてみると、Miles、サックス奏者のBill Evansのソロに続いてSternのソロ。
聴いてみるとそのギターは、Jim Hendrixバリバリを感じさせたMilesグループの前任ギタリストPete Coseyとは異なり、Hendrix色は薄く、代わってMilesをファンク・フュージョンの道に導くに大きな影響を与えたJohn McLaughlinに近い感じで、さらにロック色が強くEric Clapton 的な香りもあるなという感じ。
おかげで、Milesの繊細さとCoseyの爆発的プレイの間に乖離が感じられた前作とは異なり、”The Man with the Horn”では全体的にバランスの取れた仕上がりとなっていて好感を持てたものの、当時の私は、フュージョン系の音楽には懐疑的であったため、Sternの名は記憶に留めるも、それ以上深追いはしないままでいたのです。
そうした中で、今回本作を取り上げることになったのは、本作がSternの初リーダー作品であると共に、制作が日本のレコード会社(トリオ・レコード)の手によるものであり、日本国内のみでしか販売されなかったという希少ものだったということに興味を覚え、聴いてみたところバラエティに富んだ曲目が並び、それでいて違和感を抱かせることなくスムーズにそれらの曲を熟して行くSternというギタリストの中に、豊かな音楽性を感じたからなのです。
ということで、この辺で本作品から1曲、お聴きいただくことにいたしましょう。
曲は、”Mumbley Peg”です。
ネオ・バップともいうべき伝統的なジャズのスタイルの楽曲。
Sternらしい硬質で乾いた音色のギターが奏でる、薄すらとロックの色を感じるオーソドックスなジャズの響き。
ロックのエッセンスとジャズのエッセンスのバランス良く織り交ぜ、新なギターの表現の境地を生み出して行くその手並みの良さが気分を爽快としてくれます。
そして、Stern共にフロントを務めるアルト・サックスの心地良さ。
なかなか侮れないソロ捌き、一体誰なんだろうとパーソナルを目を通してみるとDavid Sanbornの名があります。
Sanbornといえばジャズ・フュージョン界を代表するアーティストですが、私としてはその商業的香りのするメローなサウンドがあまり好きではなく、これまで積極的に聴いてこなかったのですが、ここでのSanbornは、その思いとは異なるコアなジャズを届けてくれている。
かねがね、実力あるアーティストだけに、コアなジャズ・プレイにも接してみたいと思っていただけに、SternだけでなくSanbornのプレイにも引き込まれしっかりと聴き込んでしまいました。
さて、この作品、曲目がバラエティに富んでいるとお話をしましたが、次はSternとSanbornが活躍する軽快なボザノバ・タッチの曲を聴いて頂くことに致しましょう。
曲は”Up-Ology”です。
ボサノバ・タッチのこの曲、語りけてくような心に残るSanbornのサックスのメロディに続いて、現れるSternならではの歪んだトーンで語られるギター・ソロ。
リラックスしたアルト・サックスの音色とクスミのあるギター音色、その相反した二つ音色がこの曲を、心地良さだけの曲にしていないところに、Sternならではセンスが隠れているように感じます。
そうしたことで、バラエティに富んで曲が収められているこの作品、エンディングは、Miles Davisの下で「Jim Hendrixのように弾け」!!」と言われ続けて来たSternの成果ともいうべきロック・フィーリングに満ちた曲で締めたいと思います。
曲は、”Neesh Zone” それではお聴きください!!
これまでMilesが Sternに示唆したの要求したHendrixを、 Sternがどう捉えていたのか、私自身今一つわからなかったのですが、、この演奏でその長年の疑問を氷解するに至りました。
やはり、SternはMilesの影響を大いに吸収したアーティスト。
この作品でも見せた、彼の持つ巾広い音楽性はMilesあっての賜物だと思いました。
今回は、これまで余り深く聴いていなかったMike Sternを取り上げ語って来ましたが、こうして語って行く中で、これまで気付かなかったSternの魅力の一端を理解することが出来たように思います。
そしてDavid Sanborn、かねがね期待していた、彼の若き日、燻し銀の味を持つ幻のバップ・テナーサック奏者の. JR. Monteroseとの共演で鍛えられたインプロビゼーションに出会うことが出来たことは、大きな収穫でした。
私も、これまでの偏見のメガネは外して、SternとSanborn、もっと聴いてみたく来なりました。
Track listing
1.Zee Frizz
2.Fine Line
3.Bruze
4.Mumbley Peg
5.Up-Ology
6.Banacos
7.Neesh Zone
Personnel
Mike Stern –Guitar
David Sanborn –Alto Saxophone
Tom Barney–Bass Guitar
Victor LewisDrums
Recorded
August 22-25, September 1983.
Secret Sound Studio, N.Y.
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
2月5日、大雪に見舞われた関東地方。
この日、私は、雪が降り始めるの15時頃という予報を信じて出社したのすが、昼前に外を見ると空から何か白いものが混じり舞い降りて来ている様子。
昼過ぎにみぞれが降るかもしれないという予報があったことから、最初は、みぞれが降り始めたのかなと思い、昼休み外に出てみると降っているのはまぎれもなく雪。
しかし、地面は雨でぬれているしボタ雪、積もり始めまでにはまだ時間があるなと思いきや、1時間もすると薄らと樹木や地面が白くなっている。
これは遺憾!!ということで、早々に帰宅することにしたのです。
そして、駅に着き電車を待っている間も、降りはドンドン激しくなり、電車が入って来る頃はこの通り。
これは「結構積もるわ」と思いながら電車に揺られ、自宅最寄り駅に到着。
駅舎を出て駅前の広場に来てみると、家の屋根も地面の植え込みも、もう真っ白。
明朝の出勤は難儀だなと考えながら、この日は足早に家へと向かったのです。
今回の雪は、高速道路へのダメージは大きかったけど、鉄道の混乱は少なく済んだのは幸い。
ただ、日頃の備えがない街での大雪、疲れも倍加、本当に参ってしまいました。
しかし、とはいっても今年は暖冬、既に梅は開花、河津桜も早、見頃を迎えているとのこと。
私も、梅の花の按配はどんなものかと近くの公園に出掛けてみたところ、
花の具合は、聞いた通りかなりいい感じ。
近寄って様子を見てみると
紅梅も
白梅も
見事に花をつけていました。
真冬から一転しての春の訪れ、季節の移り変わりの目まぐるしさ。
早く暖かくなるのは嬉しいけど、今年の夏の暑さはどうなるのか心配になって来ます。
**************************************************************
2月6日 日本を代表する世界的指揮者の小澤征爾さんの訃報のニュース。
私は、クラシック音楽は余り詳しくはないけれど、それでも、これまで合間を見て小澤征爾さんの音楽に親しんで来たことのあって、このニュースは、かなりショック。
私が小澤さんを姿を最後に拝見したのは、昨年9月のジュラシック・パークやスター・ウォーズ 、インディ・ジョーンズ、ハリー・ポッター、ホーム・アローン等の音楽で知られる作曲家John Williamsと小澤さんが発案設立し総監督を務めていたサイトウキネン・オーケストラとの松本でのコンサートのTV映像でのこと。
コンサート終了直前の車椅子に乗った小澤さんが登場シーンだったのですけど、2010年に食道癌にため活動休止し手術、その後も腰を手術するなどけして良い健康状態にはなかったようで、その弱弱しく元気のない姿が、気に掛かっていたのです。
そしてこの訃報。
しかし、聞くところによれば、あの時のJohn Williamsの来日は、小澤さんのたっての要望だったとのこと。
そしてそのことが、小澤さんと長年旧交を暖めてJohn Williamsも91歳という年齢を押しての来日に繋がった。
今思えば、それは、人生の最後まで人々に最良の音楽を届けようとした小澤さんの生き方であったように思えてくるのです。
生涯をかけて音楽の素晴らしさを教えてくれた小澤征爾さん。
あらためて、ありがとうの言葉をたむけ、ご冥福を祈ることにしたいと思います。
鉄道の遅延・運休は少なかったものの、高速道路が首都高をはじめ軒並み通行止めとなってしまって、長い所では3日間も閉鎖となってしまった所も出る始末。
雪の多い地方では、「僅か10センチ程度の雪で?」と物笑いの種になるような話だが、なにせ普段は雪が積もらずその備えもなく交通量も段違いの東京。
10年ほど前の大雪のことを考えると、このぐらいの慎重さは必要なのかなと考えているところ。
というのも、10年前の時は気象庁も雪は降るがさして積もることもなくすぐ止むとの予報で、それなら良かれと、私も気象庁を信じて車で横浜まで出かけたのところ、降り始めた雪は止むどころか、予報とは裏腹に降りはドンドン激しくなり、辺り一面を真っ白に覆いつくして行く状況となってしまって。
こうなるとノーマル・タイヤのままの私の車では、走行することは出来なくなると、幸い高速道路もまだ閉鎖されていなかったこともあり、即予定を変更し帰宅することにしたのですが、首都高に入り一安心するもさらに激しさを増す雪。
30分も走ると、あちらことらでスリップをして動けなくなっている車の姿も増えて来て。
これは、気をつけて走らなければと思った矢先、私の車もスリップ、壁に激突の羽目となってしまったのです。
しかし、スピードが遅かったこともあって車にダメージは軽微であったため、何とか脱出。
恐る恐る車を走らせ、いつも3倍に時間かけ家に着くことは出来たのですけど、首都高が全面閉鎖となったのは、私がスリップしてから30分ほど経った頃。
その後手後手の対応によって交通は大混乱となってしまったのです。
そうしたことを思い出すと、今回の東京の雪への対応、物流の遅延等により生活への影響はあったかもしれませんが、今後の課題は残るものの日々多くの人・物が動く街なればこそ、大きな混乱を避ける意味でも適切なものであったと思うのです。
さて、ここで話はいつもに戻って!!
今回の作品は!
アメリカ出身のジャズ・ギタリストMike Sternの、
1983年制作の彼の初リーダー作品”Neesh(邦題:ファット・タイム)”と致しました。
このMike Sternというギタリスト、1976年に師であるPat Methenyの薦めで、ブラス・セクションをオリジナル・メンバーに擁したロック・バンド、いわゆる、ブラス・ロックの先駆者として名を馳せていたBlood Sweat & Teasのメンバーとしてプロデビューを飾り、その後、1979年にはフュージョン系名ドラマーのBilly Cobhamのバンドに参加、そしてその2年後には、1976年以降活動を休止していた帝王Miles Davisのカム・バックに当り、その新グループのメンバーとして活動、若くして超大物の下で活躍して来た輝かしい経歴を持つアーティストなのです。
その Sternを私が知ったのは、当時よく聴いていたBlood Sweat & Teasの1977年の作品”Brand New Day ”でだったのですけど、その後、Miles Davisが、カム・バックしたとのニュースを聞き、早速その復帰作”The Man with the Horn”を手にしたところ、そこにギタリストとしてMike Sternの名を見つけ、名を記憶したのがその始まり。
プロ‣デビューしてから間もないのに、「早ジャズ界の頂点に!!」と驚きながら、レコード盤に針を落としてみると、Miles、サックス奏者のBill Evansのソロに続いてSternのソロ。
聴いてみるとそのギターは、Jim Hendrixバリバリを感じさせたMilesグループの前任ギタリストPete Coseyとは異なり、Hendrix色は薄く、代わってMilesをファンク・フュージョンの道に導くに大きな影響を与えたJohn McLaughlinに近い感じで、さらにロック色が強くEric Clapton 的な香りもあるなという感じ。
おかげで、Milesの繊細さとCoseyの爆発的プレイの間に乖離が感じられた前作とは異なり、”The Man with the Horn”では全体的にバランスの取れた仕上がりとなっていて好感を持てたものの、当時の私は、フュージョン系の音楽には懐疑的であったため、Sternの名は記憶に留めるも、それ以上深追いはしないままでいたのです。
そうした中で、今回本作を取り上げることになったのは、本作がSternの初リーダー作品であると共に、制作が日本のレコード会社(トリオ・レコード)の手によるものであり、日本国内のみでしか販売されなかったという希少ものだったということに興味を覚え、聴いてみたところバラエティに富んだ曲目が並び、それでいて違和感を抱かせることなくスムーズにそれらの曲を熟して行くSternというギタリストの中に、豊かな音楽性を感じたからなのです。
ということで、この辺で本作品から1曲、お聴きいただくことにいたしましょう。
曲は、”Mumbley Peg”です。
ネオ・バップともいうべき伝統的なジャズのスタイルの楽曲。
Sternらしい硬質で乾いた音色のギターが奏でる、薄すらとロックの色を感じるオーソドックスなジャズの響き。
ロックのエッセンスとジャズのエッセンスのバランス良く織り交ぜ、新なギターの表現の境地を生み出して行くその手並みの良さが気分を爽快としてくれます。
そして、Stern共にフロントを務めるアルト・サックスの心地良さ。
なかなか侮れないソロ捌き、一体誰なんだろうとパーソナルを目を通してみるとDavid Sanbornの名があります。
Sanbornといえばジャズ・フュージョン界を代表するアーティストですが、私としてはその商業的香りのするメローなサウンドがあまり好きではなく、これまで積極的に聴いてこなかったのですが、ここでのSanbornは、その思いとは異なるコアなジャズを届けてくれている。
かねがね、実力あるアーティストだけに、コアなジャズ・プレイにも接してみたいと思っていただけに、SternだけでなくSanbornのプレイにも引き込まれしっかりと聴き込んでしまいました。
さて、この作品、曲目がバラエティに富んでいるとお話をしましたが、次はSternとSanbornが活躍する軽快なボザノバ・タッチの曲を聴いて頂くことに致しましょう。
曲は”Up-Ology”です。
ボサノバ・タッチのこの曲、語りけてくような心に残るSanbornのサックスのメロディに続いて、現れるSternならではの歪んだトーンで語られるギター・ソロ。
リラックスしたアルト・サックスの音色とクスミのあるギター音色、その相反した二つ音色がこの曲を、心地良さだけの曲にしていないところに、Sternならではセンスが隠れているように感じます。
そうしたことで、バラエティに富んで曲が収められているこの作品、エンディングは、Miles Davisの下で「Jim Hendrixのように弾け」!!」と言われ続けて来たSternの成果ともいうべきロック・フィーリングに満ちた曲で締めたいと思います。
曲は、”Neesh Zone” それではお聴きください!!
これまでMilesが Sternに示唆したの要求したHendrixを、 Sternがどう捉えていたのか、私自身今一つわからなかったのですが、、この演奏でその長年の疑問を氷解するに至りました。
やはり、SternはMilesの影響を大いに吸収したアーティスト。
この作品でも見せた、彼の持つ巾広い音楽性はMilesあっての賜物だと思いました。
今回は、これまで余り深く聴いていなかったMike Sternを取り上げ語って来ましたが、こうして語って行く中で、これまで気付かなかったSternの魅力の一端を理解することが出来たように思います。
そしてDavid Sanborn、かねがね期待していた、彼の若き日、燻し銀の味を持つ幻のバップ・テナーサック奏者の. JR. Monteroseとの共演で鍛えられたインプロビゼーションに出会うことが出来たことは、大きな収穫でした。
私も、これまでの偏見のメガネは外して、SternとSanborn、もっと聴いてみたく来なりました。
Track listing
1.Zee Frizz
2.Fine Line
3.Bruze
4.Mumbley Peg
5.Up-Ology
6.Banacos
7.Neesh Zone
Personnel
Mike Stern –Guitar
David Sanborn –Alto Saxophone
Tom Barney–Bass Guitar
Victor LewisDrums
Recorded
August 22-25, September 1983.
Secret Sound Studio, N.Y.
ファット・タイム(日本独自企画、最新リマスター、新規解説付)
- 出版社/メーカー: DEEP JAZZ REALITY/TRIO RECORDS/OCTAVE-LAB
- 発売日: 2020/05/20
- メディア: CD
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
2月5日、大雪に見舞われた関東地方。
この日、私は、雪が降り始めるの15時頃という予報を信じて出社したのすが、昼前に外を見ると空から何か白いものが混じり舞い降りて来ている様子。
昼過ぎにみぞれが降るかもしれないという予報があったことから、最初は、みぞれが降り始めたのかなと思い、昼休み外に出てみると降っているのはまぎれもなく雪。
しかし、地面は雨でぬれているしボタ雪、積もり始めまでにはまだ時間があるなと思いきや、1時間もすると薄らと樹木や地面が白くなっている。
これは遺憾!!ということで、早々に帰宅することにしたのです。
そして、駅に着き電車を待っている間も、降りはドンドン激しくなり、電車が入って来る頃はこの通り。
これは「結構積もるわ」と思いながら電車に揺られ、自宅最寄り駅に到着。
駅舎を出て駅前の広場に来てみると、家の屋根も地面の植え込みも、もう真っ白。
明朝の出勤は難儀だなと考えながら、この日は足早に家へと向かったのです。
今回の雪は、高速道路へのダメージは大きかったけど、鉄道の混乱は少なく済んだのは幸い。
ただ、日頃の備えがない街での大雪、疲れも倍加、本当に参ってしまいました。
しかし、とはいっても今年は暖冬、既に梅は開花、河津桜も早、見頃を迎えているとのこと。
私も、梅の花の按配はどんなものかと近くの公園に出掛けてみたところ、
花の具合は、聞いた通りかなりいい感じ。
近寄って様子を見てみると
紅梅も
白梅も
見事に花をつけていました。
真冬から一転しての春の訪れ、季節の移り変わりの目まぐるしさ。
早く暖かくなるのは嬉しいけど、今年の夏の暑さはどうなるのか心配になって来ます。
**************************************************************
2月6日 日本を代表する世界的指揮者の小澤征爾さんの訃報のニュース。
私は、クラシック音楽は余り詳しくはないけれど、それでも、これまで合間を見て小澤征爾さんの音楽に親しんで来たことのあって、このニュースは、かなりショック。
私が小澤さんを姿を最後に拝見したのは、昨年9月のジュラシック・パークやスター・ウォーズ 、インディ・ジョーンズ、ハリー・ポッター、ホーム・アローン等の音楽で知られる作曲家John Williamsと小澤さんが発案設立し総監督を務めていたサイトウキネン・オーケストラとの松本でのコンサートのTV映像でのこと。
コンサート終了直前の車椅子に乗った小澤さんが登場シーンだったのですけど、2010年に食道癌にため活動休止し手術、その後も腰を手術するなどけして良い健康状態にはなかったようで、その弱弱しく元気のない姿が、気に掛かっていたのです。
そしてこの訃報。
しかし、聞くところによれば、あの時のJohn Williamsの来日は、小澤さんのたっての要望だったとのこと。
そしてそのことが、小澤さんと長年旧交を暖めてJohn Williamsも91歳という年齢を押しての来日に繋がった。
今思えば、それは、人生の最後まで人々に最良の音楽を届けようとした小澤さんの生き方であったように思えてくるのです。
生涯をかけて音楽の素晴らしさを教えてくれた小澤征爾さん。
あらためて、ありがとうの言葉をたむけ、ご冥福を祈ることにしたいと思います。
2024-02-14 20:42
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コメント(4)
マイク・スターンは1981年に新宿西口野外で開かれたマイルスのコンサートで観ました。
切れ味の鋭い、饒舌な演奏が、今でも印象に残っています。
by 芝浦鉄親父 (2024-02-14 23:35)
芝浦鉄親父さん
伝説の西口、行かれたのですか。
私は、この時期、転勤で鹿児島住まいだったため行くことが出来ず、今もそのことは残念に思っています。
今回はこの記事を書くにあたり、このコンサートを収めた作品”We Want Miles”も聴いてみたのですが、ここでのSternは、Milesから「Jim Hendrixのように弾け」と言われこともあってか、リーダー作品のプレイとは異なり、かなりアグレッシブな印象を受け、このコンサートでSternを聴いていたら、聴かず嫌いは早々に吹っ飛んでしまっていただろうなと思いました。
by 老年蛇銘多親父(HM-Oyaji) (2024-02-16 15:46)
何とも独特なうねりのあるギター、
サックスとの掛け合いが心地良いですね♪
殆どの車がスノータイヤを装着していたとしても、
ノーマルタイヤの車が混在していては、結局、大渋滞は避けられません・・・
仰る通り、高速道路を早めに封鎖するのは賢明ですね。
by mk1sp (2024-02-17 21:10)
mk1spさん
サックスとギターの掛け合い、こうした器楽同士の掛け合いがジャズの面白さの一つ。
心地良さを感じていただけて良かった思います。
ノーマル・タイヤの雪道走行、ちょっと積もっただけでも、いくら慎重に走っても雪に足を取られてしまうものです。
やっぱり、雪の備えのない街では、早めの対策は必須ですよね。
by 老年蛇銘多親父(HM-Oyaji) (2024-02-18 19:27)