Freddieを悼む歌、”No-One By You(Only Good Die Young 本日の作品;vol.85  [デジタル化格闘記]

5月20頃までは、今頃は仕事も暇になる予定だったのに、5月終わりになって急にあちらこちらから声がかかり、うって変り大忙し。

これでは当分の間、じっくりと記事を書く時間も取れないということで、今回は、いつもより少し短め?のお話に。

先日、Mさんのブログで読んだエルトン・ジョンとクィーンのフレディ・マーキュリーの話、そこから思い出したのがフレディ亡き後、残された3人よる最後の曲となった、余り知られていない曲のこと。

この曲の音源、そういえばデジタル化してあったのだ。
ということで、今回はその曲の音源をご紹介しながら進めていこうと思います。

フレディ・マーキュリーの像.jpg

91年11月24日、この世を去ったフレディ・マーキュリー。
クイーンというバンド、フレディの強烈な個性から発されるカリスマが、そのカラーのすべてを創り出していたように見えるのですが、その実、他の3人も創造力溢れるアーテイストで個性的なサウンドを生み出し、それがフレディの個性をさらに磨き上げ包んでいった、そうした両者の微妙な美のバランスが独特な音楽世界を生みだしていたように思えるのです。

そうした彼ら、フレディという大きな核を失い、後に残された3人の進むべき方向を見失った戸惑い、そして衝撃はいかばかりのものであったのか。

それは、フレディの死の4年後に発表された、生前のフレディの残した未発表や未完の音源に、残された3人メンバーが新たにバック演奏をつけ制作した作品”Made In Heaven”、そこにある最後の最後までフレディの音の遺産の元に集まり、自らの音創りをしようとした彼らの姿勢に、その心のうちが見て取れるように思えるのです。

そして、そのアルバムの発表から2年後の1997年、残された3人は、やっとのことでフレディの死を受入れ、決別の意をこめたと思われるこの歌、”No-One By You(Only Good Die Young)”を唄うことになるのです。




湖水を眼下に
天使が空に手をさし伸べる
降りしきるのは天国の雨?
それとも僕らの涙雨?

傷ついた人々は
どこでも孤独な通りにたたずんでいた
誰も彼らに触れられなかった
君以外は誰も

※一人、また一人
いいやつばかりが若死にしていく
あまりにも高く羽ばたいていて、太陽に近づき過ぎたから
それでも人生は続いていく 君はもういないのに

また袋小路にはまり込んで
僕は憂鬱に沈んでいく
気づくと考えている
君ならどうしただろうって

思えば大したものだったよ
やるべきことを全部やった
君は世間の度肝を抜いて
最後まで自分を貫いた

※くりかえし
忘れない
永遠に

パーティはもう終わりかい?
きっと僕らには永遠にわからないんだ
なぜ君が逝かなきゃならないのか
それは運命だったのかい?

こうして僕らは新たなテーブルを囲み
もう一度乾杯する
窓に映る君の面影に
さよならなんて 絶対に言わないよ

※くりかえし
何も求めはしない
誰も求めはしない
君さえいてくれたら

対訳 :斉藤真紀子

最初にギターのブライアン・メイが唄い、続いてドラムのロジャー・テイラーによって唄われたこの歌、そこには、フレディのいなくなった現実を始めて受入れ、深い悲しみと敬慕の念を抱きつつも、別れを告げる3人の姿が見えてくるような気がします。

そして、この曲を最後にベースのジョン・ディーコンは音楽界を引退、他の二人も新たな道を歩み始めることになる、彼らにとってこの歌は、一つの時代への決別と次へのステップへと立ち向かう決意を込めたものだった、そのように思えてばらないのです。

それでは、最後にフレディを慕うもう一人の人物、フレディとの共作で生れたこの曲を、天国のフレディと唄っている、そんな映像をご覧いただきながら、このお話を終えることにしたいと思います。


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mk1sp

短め?ながら充実した内容ですね(笑)

『Under Pressure』、最高、かっこいいですね(^_^)v

ところで、湖?らしき場所に立つフレディの像、イギリスの写真でしょうか?

by mk1sp (2012-06-14 22:10) 

老年蛇銘多親父

mk1spさん

最初はもっと短いつもりだったのですけどね(笑)

『Under Pressure』のPV、この本物は99年のものなのですけど、こちらの方がもっとカッコいい。

ということで、最初その99年版をアップしてみたら、全世界でブロックの表示。[__爆弾]

仕方がないので、その99年版を加工してあるこのPVを探し出し掲示してみました。

フレディの像の立っているところ、これはモントルー・ジャズ・フェスティバルで有名なスイスのレマン湖、そこに、この像が立っているのだそうです。 
by 老年蛇銘多親父 (2012-06-16 08:41) 

マチャ

No-One By You(Only Good Die Young)、久しぶりに聴きました。

レコーディングして発表するまでの時間の長さが、
彼らの悲しみを物語っていますね。

ジョン・ディーコンは、もう完全に引退したようですね。
表舞台に立たないというのも、重い決断だったと思います。
by マチャ (2012-06-16 16:56) 

老年蛇銘多親父

マチャさん

No-One By You(Only Good Die Young)、この曲CDでは”グレイテスト・ヒッツIII”にしか収められていなかったようで、それも今は中古品でしか入手できないようですね。

そんなことで、この曲多くの人にもっと知ってもらいたいと思い、曲をUpしてみました。


by 老年蛇銘多親父 (2012-06-16 17:19) 

りなみ

(*´∇`*)親父さん、こんばんは。【No-one by you】素晴らしいですね。「かけがえない君」への愛に溢れています。【under pleasure】魂をゆさぶられました。フレディ・マーキュリー、唯一無比の強烈なボーカリストですね。
by りなみ (2012-06-17 21:28) 

老年蛇銘多親父

りなみちゃん

この曲、残されたクイーンの3人が歌っているビデオを見たことがあるのですけど、それを演奏する3人の表情には、りなみちゃんの言う通り「かけがえない君」を失った深い悲しみ、そして愛情がありありと表れていたように思いました。

フレディ、クラシック(オペラ)とロックを結びつけ、それを超越した素晴らしいヴォーカリストだった思います
by 老年蛇銘多親父 (2012-06-19 05:44) 

老年蛇銘多親父

yuzman1953 さん
TAMA さん
thisisajin さん
ねこのめ さん
ituki さん
ヒサ さん

みなさんどうもありがとうございます。
by 老年蛇銘多親父 (2012-07-07 05:12) 

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