60年代!!心に残る洋楽の記憶 その3 [音源発掘]
今年は、冷夏なのかと思わせる日々が続いた後、突如襲ってきた猛暑の夏。
昨日、近くの図書館の前を通ると、いつもに増して駐輪場は満車状態。夏休みということもあるのだろうけど、皆節電に心がけ、図書館で涼みながら宿題に没頭しているのか。
夏はこうでなければいけないのだけど、ちょっと変化が激しく参りますね。
その暑さにめげず、今日は60年代!!心に残る洋楽記事の第3弾目。
60年代半ばに登場した、クラッシック音楽を取り入れた思い出のロックの名曲のいくつかを取り上げたいと思います。
クラシックとロックの結びつきというと、それを提示し大きな影響与えたのがBeatles。
1965年に発表された”Yesterday"、弦楽四重奏をバックにしたがえたポールの歌声は、当時本当に驚きでした。
続いて発表された1966年の弦楽八重奏の"Eleanor Rigby"以後、クラシックを取り入れた作品が、多くのアーティストによって作られるようになり登場してきたことが思い出されます。
そうした中、1968年に有名なクラシック曲をほぼまるまま使ったこんな曲が大ヒットしていました。
Tinker Bell Fairy Dustの”Twenty Ten”(邦題;誓いのフーガ)です。
原曲はJ.Sバッハの”小フーガ”。
このティンカー・ベル・フェアリーダストは、1967年にデビューし3枚のシングルと、1枚のアルバムを残しているのですが、本国の英国ではほとんどヒットに恵まれず、なぜか日本でこの”誓いのフーガ”が爆発的ヒットとなったいう変わり種のグループなのです。
さらに彼らの唯一のアルバム”Tinkerbells Fairydust 1969”は、制作され装丁まで済んでいたのにもかかわらずリリースされることなく、僅かに放出されたテスト盤が2007年に1200ポンドで取引されたのを皮切りに、2009年2000ポンド(約30万円)で取引された、英国レコード史上もっとも高い値で取りされた作品として名を残しているのだとか。
"西暦2010年は今から43年後、その頃僕たちは一緒に歩んでいるだろうか。愛を語らっているだろうか。僕たちの生活は、バラ色になっているだろうか" と歌いかけていた彼ら、その40年後に幻となっていたその作品が、まさかこのような形で世に出るとは、夢にも思わなかったでしょうね。
それにしてもこの曲、当時この歌を聴きながら私自身、40年後など遥か未来のことだと思っていたのに......。
いつの間にやらその場にやって来てしまったような、これもティンカーベルの魔法なのかもしれませんね。
さて、次にあげるのもう一つの思い出の曲は、
ティンカー・ベル・フェアリーダストが”誓いのフーガ”を出すきっかけ、それはこの曲のヒットだったということで、このPV!
1967年の発表された大ヒット曲、Procol Harumの”A Whiter Shade of Pale”邦題;青い影”です。
ロックにおける不朽名曲ということで、今もよく流れているお馴染み曲ですね。
この曲、生前のジョン・レノンのお気入りの曲で、大称賛をしてことでも有名なのだとか。
このバンドのキーボードでヴォーカリストのGary Brookerの作曲、 Keith Reidの作詞によるこの曲、ブルッカーがJ.Sバッハの管弦楽組曲第3番第2楽章Air、あの有名な「G線上のアリア」からインスピレーションを得て作られた曲といわれていますが、当時としては珍しかったダブル・キーボードによる重厚なサウンドと、元々R&Bバンドで活躍していたブルッカーの哀愁が漂ったソウルフルな歌声が魅力的です。
以前にも記事に書きましたが、
→(その記事はこちら )1995年にブルッカーによって再い結成されたプロコロ・ハルムとロンドン交響楽団によって、クラッシック・オーケストラ・ヴァージョンが録音されています。
その演奏がこちら。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
フルオーケストラの豊かで深味のあるバックに乗せて歌われる"青い影”、この曲本来の素性が見えてくるような演奏だと思います。
そして、クラシック・オーケストラとの共演いえば、1967年こんな作品があるのですが、それはこちらの記事で。
こうして、60年代クラシックとの融合を果たしたロック、やがて70年代に入るとプログレシッブ・ロックと呼ばれ大きく飛躍していくことになったのです。
現在のロック中にある多面性、その誕生の源流がここにある、これらの曲は、そうしたロックの始発点にあるものではないかと思いますが、いかがでしたでしょうか。
PS.
このところ、過去の音楽記事の方にも多くの方からアクセスをいただき、大変有り難く思っています。
そこで、さらに紹介させていただいた作品を楽しんでもらおうと、現在音源のなかった記事に随時、その作品の音源を追加していますので、またそちら方へもまたお立ち寄りください。
昨日、近くの図書館の前を通ると、いつもに増して駐輪場は満車状態。夏休みということもあるのだろうけど、皆節電に心がけ、図書館で涼みながら宿題に没頭しているのか。
夏はこうでなければいけないのだけど、ちょっと変化が激しく参りますね。
その暑さにめげず、今日は60年代!!心に残る洋楽記事の第3弾目。
60年代半ばに登場した、クラッシック音楽を取り入れた思い出のロックの名曲のいくつかを取り上げたいと思います。
クラシックとロックの結びつきというと、それを提示し大きな影響与えたのがBeatles。
1965年に発表された”Yesterday"、弦楽四重奏をバックにしたがえたポールの歌声は、当時本当に驚きでした。
続いて発表された1966年の弦楽八重奏の"Eleanor Rigby"以後、クラシックを取り入れた作品が、多くのアーティストによって作られるようになり登場してきたことが思い出されます。
そうした中、1968年に有名なクラシック曲をほぼまるまま使ったこんな曲が大ヒットしていました。
Tinker Bell Fairy Dustの”Twenty Ten”(邦題;誓いのフーガ)です。
原曲はJ.Sバッハの”小フーガ”。
このティンカー・ベル・フェアリーダストは、1967年にデビューし3枚のシングルと、1枚のアルバムを残しているのですが、本国の英国ではほとんどヒットに恵まれず、なぜか日本でこの”誓いのフーガ”が爆発的ヒットとなったいう変わり種のグループなのです。
さらに彼らの唯一のアルバム”Tinkerbells Fairydust 1969”は、制作され装丁まで済んでいたのにもかかわらずリリースされることなく、僅かに放出されたテスト盤が2007年に1200ポンドで取引されたのを皮切りに、2009年2000ポンド(約30万円)で取引された、英国レコード史上もっとも高い値で取りされた作品として名を残しているのだとか。
"西暦2010年は今から43年後、その頃僕たちは一緒に歩んでいるだろうか。愛を語らっているだろうか。僕たちの生活は、バラ色になっているだろうか" と歌いかけていた彼ら、その40年後に幻となっていたその作品が、まさかこのような形で世に出るとは、夢にも思わなかったでしょうね。
それにしてもこの曲、当時この歌を聴きながら私自身、40年後など遥か未来のことだと思っていたのに......。
いつの間にやらその場にやって来てしまったような、これもティンカーベルの魔法なのかもしれませんね。
さて、次にあげるのもう一つの思い出の曲は、
ティンカー・ベル・フェアリーダストが”誓いのフーガ”を出すきっかけ、それはこの曲のヒットだったということで、このPV!
1967年の発表された大ヒット曲、Procol Harumの”A Whiter Shade of Pale”邦題;青い影”です。
ロックにおける不朽名曲ということで、今もよく流れているお馴染み曲ですね。
この曲、生前のジョン・レノンのお気入りの曲で、大称賛をしてことでも有名なのだとか。
このバンドのキーボードでヴォーカリストのGary Brookerの作曲、 Keith Reidの作詞によるこの曲、ブルッカーがJ.Sバッハの管弦楽組曲第3番第2楽章Air、あの有名な「G線上のアリア」からインスピレーションを得て作られた曲といわれていますが、当時としては珍しかったダブル・キーボードによる重厚なサウンドと、元々R&Bバンドで活躍していたブルッカーの哀愁が漂ったソウルフルな歌声が魅力的です。
以前にも記事に書きましたが、
→(その記事はこちら )1995年にブルッカーによって再い結成されたプロコロ・ハルムとロンドン交響楽団によって、クラッシック・オーケストラ・ヴァージョンが録音されています。
その演奏がこちら。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
フルオーケストラの豊かで深味のあるバックに乗せて歌われる"青い影”、この曲本来の素性が見えてくるような演奏だと思います。
そして、クラシック・オーケストラとの共演いえば、1967年こんな作品があるのですが、それはこちらの記事で。
こうして、60年代クラシックとの融合を果たしたロック、やがて70年代に入るとプログレシッブ・ロックと呼ばれ大きく飛躍していくことになったのです。
現在のロック中にある多面性、その誕生の源流がここにある、これらの曲は、そうしたロックの始発点にあるものではないかと思いますが、いかがでしたでしょうか。
PS.
このところ、過去の音楽記事の方にも多くの方からアクセスをいただき、大変有り難く思っています。
そこで、さらに紹介させていただいた作品を楽しんでもらおうと、現在音源のなかった記事に随時、その作品の音源を追加していますので、またそちら方へもまたお立ち寄りください。
青い影は今でもいろいろな機会に流れますね。
by マチャ (2011-08-16 19:49)
「青い影」はメロディーは美しいのですが、歌詞が難解ですね。
by raccoon (2011-08-18 07:57)
「誓いのフーガ」ももちろん懐かしいですが、
フーガと言えばザ・ピーナッツの「恋のフーガ」を思い出します[__たらーっ]
「青い影」・・なんだかこの曲を聞くと切なくて涙っぽくなります。
by TAMA (2011-08-18 22:17)
マチャさんもよく耳にすると思いますか。
書きながら、年寄りにはよく流れるように思えるかもね、といわれるのではないかとヒヤヒヤしていました。(笑)
by 老年蛇銘多親父 (2011-08-20 20:06)
raccoonさん
確かに額面通り読むと難解な詩ですね。
お恥ずかしいながら、以前この曲をカラオケのレパートリーとしていた時、この詩を読んで感じたのは、これその言葉を額面通りとってはダメだ。
この詩、一つ一つの言葉から自分のイメージを作り上げていかなければということでした。
なにせ、サイケデリック・ミュージックの時代の曲ですから、やはり感覚が大事ということではないでしょうか。
by 老年蛇銘多親父 (2011-08-20 20:17)
TAMAさん
6月にユーライア・ヒープの記事
http://hmoyaji.blog.so-net.ne.jp/2011-06-18
を書いた時、ピーナッツが彼らの曲を歌っていたのを見つけ掲載したのですが、その時「恋のフーガ」も久々に聴いてしまいました。
はっきり意識しているわけではないのですけど、どうもその時のイメージが残っていて、この誓いのフーガを思い出したようです。
それにしてもあの時代、ジャズも含め、やたらバッハにあやかっていたなと感じています。
by 老年蛇銘多親父 (2011-08-20 20:27)
ヒサさん
sekan2dさん
ねこのめさん
かなっぺさん
皆さんありがとうございます。
60年代はロックン・ロールからロックへ、その成長の時代。
ロックが、ジャズにもクラシックに大きな影響を及ぼすようになって行く時の始まりです。
この記事で、その断片でも感じて頂ければと思います。
by 老年蛇銘多親父 (2011-08-27 21:16)