嘘みたいな本当の話(バール怪人の恐怖) [閑話休題]
10月の終わりから、関東一円を東へ西へと飛び回り大忙しの日々が続き、記事を書くのもままならぬ今日この頃。
中でもその忙しさの炎に、さらに油を注いでくれた人達の嘘みたいなお話。
それはとある事業所の夜間無人操業をするためのコンピュターを使っての制御システムを導入に行った時の事。
ところが、この事業所人達の平均年齢、なんと65歳。
これからパソコン使って頂かなければならないというのに、それを扱えるのは1名のみという有様。
ところがその人も、ワープロは指一本を使ってなんとか打ち込める程度、メールは開けるが添付ファイルの印刷はできない、当然自らメールを送信することは不可というレベル。
最初から前途多難が予想されたこの仕事、会社の若手君達が頑張ってくれ工事は順調に進んだのですが、いよいよの運用開始直前になると、事業所の超々熟年軍団にお出ましを願わねばならず、これはもう若手君達の手に負えないとばかり、私も応援に行くことになったのですが。
そして応援初日、いきなりその不安は的中してしまったのです。
その日の作業は、OAテーブルの組立とデスクトップ・パソコンの組立、外部機器との結線。
概ね組立が完了し一息入れていると、その作業を一部始終見ていた事業所のTさんが、「ちょっと、聞いてもいいですか。」と来たので、珍しいこともあるもんだと思いつつ「どうぞ」というと、Tさん、黒いパソコンの本体を指さして、「あの黒い箱なんですか。」という。
隣にディスプレーがあって前にキーボードが置いてあるのに...............。
返す言葉もあるはずもなく一同呆然。
ところが、この事業所この恐るべきTさんに加え、さらに信じられない御年70歳の怪人物がもう一人。
この日、休みを取っていた怪人なのですが、この日パソコンの組立を終え、まだ当分の間、従来の機器も使わねばいけないということで、その機器を別の場所に移動させセッティングしたところ、事務所の人達がざわつきだしたのです。
何故かと思いその訳を聞いてみると、明日の朝は、その怪人が一人早出だという。そして、怪人が早出の時に引き起こした過去の罪状を口にするのです。
その罪状とは、
罪状その①
早朝の一人出勤していた怪人、倉庫の扉を開けようとしたところ扉が開かない。
いつも鍵をかけることはないのに、今日は鍵がかかっていると怒り心頭、バールを持ち出し力任せに扉をこじ開けてしまったというのです。
ところがその扉、鍵はかかっていなかった????。
実は怪人、ドアノブを回していなかったのです。ノブを回さず扉を引っ張っただけ、これでは開きませんね。
しかし、当の怪人、それを言われても分かっていない。今だ鍵がかかっていた信じているのだとか。
この事業所に勤務して25年以上にもなる方なのに、ノブを回すドアがあることを知らなかった、それが事の真相だということなのですが。
罪状その②
ある日この事業所の所長がコンセントが足りなくなったので、タップコンセントを買って来て怪人にそれをつけて置くよう依頼しておいたところ、所長が場内見回りから戻ってみると包装は開けられているのにまだついていない。
どうしたのかなと思っていると、いきなり怪人が「このコンセントは家庭用じゃない、工業用だから差し込めない。」と怒って話しかけて来たのです。
そして所長、そんな訳ないとそのコンセントを見てみると、コンセントの先の保護カバーがついたまま。
なんと怪人、保護カバーを外すことを知らなかったのです。
とにかく信じられない人ですが、この方この事業所の最長老にて勤続も一番長く、そのうえ困ったことに自分は、ここになくてはならない存在と思っている様子で、誰にも手がつけられないのだとか。
そして翌朝、恐れていたことが..............。
当日は遅番でゆっくりと休んでいた所長の元に怪人から電話が
なんと、機械が動かないと言うのです。
前日、ちゃんと動いていた機械、何故動かないのかと訝しがりながら所長が事務所に急行し調べてみると、入れるべき機器のスイッチが入っていない。
それまで5年間使って来た機器なのに、どうやら前日置き場所を変え、横置きだったものを縦に置いたらその存在が分からなくなってしまった模様。
しかし、怪人それを言われても私は関係ありませんと平然としている。これが、またなんとも不気味。
我々もこれでは新しい機械に運用を移行したら何が起きるかわからないということで、翌日以降、朝4時からお付き合いすることにした次第。
そして、その怪人をバール怪人と呼ぶことに。
そして、その後も怪人が出て来ると起きるスイッチ事件。早々に我々が、気付いて大事に至らず済んだもののいい加減に頭にくる。
そこで、それを怪人に注意すると返って来たのは「機械が動かなかったら壊せばいい!!」
こんな嘘のような話、信じられないことですが本当なんです
とにかく、いろんな人がいるものです。
本当に、イライラとストレスが溜まり、心底くたびれてしまいました。
この仕事の合間に出張で行った甲府や
越後湯沢の美しい紅葉の癒しの風景、
これに出会わなければ、今頃寝込んでしまっていたかもしれません。
そして、その間、心を癒してくれたのはこの音楽。
いやはや、本当に参りました。
中でもその忙しさの炎に、さらに油を注いでくれた人達の嘘みたいなお話。
それはとある事業所の夜間無人操業をするためのコンピュターを使っての制御システムを導入に行った時の事。
ところが、この事業所人達の平均年齢、なんと65歳。
これからパソコン使って頂かなければならないというのに、それを扱えるのは1名のみという有様。
ところがその人も、ワープロは指一本を使ってなんとか打ち込める程度、メールは開けるが添付ファイルの印刷はできない、当然自らメールを送信することは不可というレベル。
最初から前途多難が予想されたこの仕事、会社の若手君達が頑張ってくれ工事は順調に進んだのですが、いよいよの運用開始直前になると、事業所の超々熟年軍団にお出ましを願わねばならず、これはもう若手君達の手に負えないとばかり、私も応援に行くことになったのですが。
そして応援初日、いきなりその不安は的中してしまったのです。
その日の作業は、OAテーブルの組立とデスクトップ・パソコンの組立、外部機器との結線。
概ね組立が完了し一息入れていると、その作業を一部始終見ていた事業所のTさんが、「ちょっと、聞いてもいいですか。」と来たので、珍しいこともあるもんだと思いつつ「どうぞ」というと、Tさん、黒いパソコンの本体を指さして、「あの黒い箱なんですか。」という。
隣にディスプレーがあって前にキーボードが置いてあるのに...............。
返す言葉もあるはずもなく一同呆然。
ところが、この事業所この恐るべきTさんに加え、さらに信じられない御年70歳の怪人物がもう一人。
この日、休みを取っていた怪人なのですが、この日パソコンの組立を終え、まだ当分の間、従来の機器も使わねばいけないということで、その機器を別の場所に移動させセッティングしたところ、事務所の人達がざわつきだしたのです。
何故かと思いその訳を聞いてみると、明日の朝は、その怪人が一人早出だという。そして、怪人が早出の時に引き起こした過去の罪状を口にするのです。
その罪状とは、
罪状その①
早朝の一人出勤していた怪人、倉庫の扉を開けようとしたところ扉が開かない。
いつも鍵をかけることはないのに、今日は鍵がかかっていると怒り心頭、バールを持ち出し力任せに扉をこじ開けてしまったというのです。
ところがその扉、鍵はかかっていなかった????。
実は怪人、ドアノブを回していなかったのです。ノブを回さず扉を引っ張っただけ、これでは開きませんね。
しかし、当の怪人、それを言われても分かっていない。今だ鍵がかかっていた信じているのだとか。
この事業所に勤務して25年以上にもなる方なのに、ノブを回すドアがあることを知らなかった、それが事の真相だということなのですが。
罪状その②
ある日この事業所の所長がコンセントが足りなくなったので、タップコンセントを買って来て怪人にそれをつけて置くよう依頼しておいたところ、所長が場内見回りから戻ってみると包装は開けられているのにまだついていない。
どうしたのかなと思っていると、いきなり怪人が「このコンセントは家庭用じゃない、工業用だから差し込めない。」と怒って話しかけて来たのです。
そして所長、そんな訳ないとそのコンセントを見てみると、コンセントの先の保護カバーがついたまま。
なんと怪人、保護カバーを外すことを知らなかったのです。
とにかく信じられない人ですが、この方この事業所の最長老にて勤続も一番長く、そのうえ困ったことに自分は、ここになくてはならない存在と思っている様子で、誰にも手がつけられないのだとか。
そして翌朝、恐れていたことが..............。
当日は遅番でゆっくりと休んでいた所長の元に怪人から電話が
なんと、機械が動かないと言うのです。
前日、ちゃんと動いていた機械、何故動かないのかと訝しがりながら所長が事務所に急行し調べてみると、入れるべき機器のスイッチが入っていない。
それまで5年間使って来た機器なのに、どうやら前日置き場所を変え、横置きだったものを縦に置いたらその存在が分からなくなってしまった模様。
しかし、怪人それを言われても私は関係ありませんと平然としている。これが、またなんとも不気味。
我々もこれでは新しい機械に運用を移行したら何が起きるかわからないということで、翌日以降、朝4時からお付き合いすることにした次第。
そして、その怪人をバール怪人と呼ぶことに。
そして、その後も怪人が出て来ると起きるスイッチ事件。早々に我々が、気付いて大事に至らず済んだもののいい加減に頭にくる。
そこで、それを怪人に注意すると返って来たのは「機械が動かなかったら壊せばいい!!」
こんな嘘のような話、信じられないことですが本当なんです
とにかく、いろんな人がいるものです。
本当に、イライラとストレスが溜まり、心底くたびれてしまいました。
この仕事の合間に出張で行った甲府や
越後湯沢の美しい紅葉の癒しの風景、
これに出会わなければ、今頃寝込んでしまっていたかもしれません。
そして、その間、心を癒してくれたのはこの音楽。
いやはや、本当に参りました。
バール怪人、強烈ですね!!
私には耐えられないかも・・・
by R8 (2011-11-12 20:13)
す、すごいですね!
そこの職場には「定年」は無いんでしょうか??
by TAMA (2011-11-12 21:13)
お疲れ様でしたね~[__あせあせ]
バール怪人さんはこの事業所の
偉いさんの関係者なんでしょうか?
今まで務めた所で、どこの職場にも
コネで入った人っていましたが
みんな仕事が出来ない人(ひと癖ある人)が
多かったな~[__ふらふら]
by かなっぺ (2011-11-13 23:37)
R8さん
私はこの方たちと15年来の付き合いだったので、その奇怪さは耳していたこともあり、ある程度覚悟して挑んだのですが、遥かにその予想を越えた奇怪さにかなり参ってしまいました。
一緒にいた我社の若手君達は、完全にビビりまくっていましたし、確かに普通の人には耐えられないかもしれませんね
by 老年蛇銘多親父 (2011-11-14 06:26)
TAMAさん
定年はあるのですが、この職場、不採算職場であったこともあり、定年になった人達をその後も嘱託で採用していったら、こうなってしまったという訳。
暇だったのでこれでも何とか勤まっていたのですけど、いざ脚光を浴び、その準備段階になると馬脚を現したという訳なのです。
by 老年蛇銘多親父 (2011-11-14 06:31)
かなっぺさん
バール怪人、それはありません。
どちらかというと、私の方がこの会社のお偉いさんの関係者なので。(笑い)
この会社コネの方達の方が仕事は良く出来る人が多かったのですけど。
しかし、最近入ったコネの君、この人はちょっとヤバそうで、かなっぺさんのご指摘通りになるやもしれません
by 老年蛇銘多親父 (2011-11-14 06:37)
ご無沙汰しております!
恐るべしですね[__がく~]
世の中、色んな人がいるんですね。。。
by こーいち (2011-11-14 21:41)
こーいちさん
本当にいろいろな人がいるものです。
この後、またいろいろな事件が起きているのですが、それは怪人のいた時ではないのに、ちまたでは怪人のせいになっている。
どうも怪人の念波が、引き起こした事件という噂。
そういえば心当たりが............[__たらーっ][__爆弾][__あせあせ]
by 老年蛇銘多親父 (2011-11-19 21:32)
続編が楽しみです[__猫]
by えい♪ (2011-11-19 22:31)
えい♪さん
この続編、余りあって欲しくはないのですけど、どうも怪人の毒気が他の人にもに伝播したらしく、昨近、その予兆ともいえる事件が頻発しているのです。
by 老年蛇銘多親父 (2011-11-20 14:33)
xml_xslさん
こさぴーさん
マチャさん
itukiさん
えい♪さん
せいじさん
ねこのめさん
podpodさん
niceありがとうございます。
しかし、怪人といると心はBad。
niceをいただいのは嬉しいことなのだけど、なにか複雑な気持ちです。
by 老年蛇銘多親父 (2011-11-23 06:39)
はいけんさせていただきました。
by ティンバーランド (2011-11-27 01:49)
ティンバーランドさん
お越しどうもありがとうございます。
by 老年蛇銘多親父 (2011-12-04 15:52)