目まぐるしい季節の移ろいが教えてくれた白熱のLive!;Cick Corea & 渡辺貞夫 in Live Under The Sky '80;本日の本日の作品☆ vol.151 [デジタル化格闘記]
ゆっくりと秋の空気を楽しむ間もなく、いきなり訪れた冬到来かを思わせる日々。
ついこないだまでは、季節はずれの夏日到来に衣選びに振り回されていたはずなのに、これだけ気温の変化が激しいと体の方がその変化について行けなくて、ここのところ少々風邪気味となってしまった私。
てなわけで、老体であるからして こういう時こそ一層の養生に努めなければと思っていたところ、職場の若い連中にも体調を崩してしまう人が出て来てしまって、
これも今年の天候不順の激しさのせいなのかと思いつつ、毎日利用する駅前を散策してみると、そこで出会ったのがこの風景。
この時期は、葉を落としているはずの彼岸桜の木に、なにやら花のようなものが
そこで、近づき確かめてみると..............................
なんと、!!!!!本当に花をつけている
狂い咲きも甚だしい季節違いの彼岸桜。
これでは、人間様も体に変調をきたすのは当たり前。
その不具合も、年齢の大小には関係ないの当たり前だな納得したところ。
そうした中、今回は、体の変調のみならずこうした天候が心にも変調をもたらしたのか、これまで忘れかけていた、過去に録りためたライブ音源がどうも気になるようになり、そのカセット・テープを探しあさり聴いていたところ見つけた、白熱のライブ音源を取り上げることにいたしました。
それが、この二人のアーティストによるライブ。
ピアニストのChick Creaと日本を代表するサックス奏者の渡辺貞夫が共演した、1980年7月27日の当時東京田園調布にあった田園コロシアムで開催されたLive Under The Skyの演奏。
この当時、毎年のように来日をしていたChick Coreaでしたが、この年は若手を配した自己のエレクトリック・インストメンタル・バンドを引き連れての来日。
この時期の私は、アコースティックに回帰したCoreaのサウンドを好みよく聴いていたものの、エレクトリックのCoreaサウンドの方は、このライブ以前のReturn to Foeverによる、あまりにもロック化しすぎたサウンドへの強い嫌悪感が残っていて、積極的に聴く気にはなれずにいたのです。
そのため、このライブも放送を録音したものの、ほぼ放置状態にしたままでいたのですが、ここのところの気まぐれな陽気に、それまでのわだかまりを忘れてしまったのか、この録音テープを見つけるや、妙に聴いてみたくなり、早速、耳にしてみたところ、飛んでも発奮
Coreaバンドのエレクトリックサウンドと渡辺貞夫のバトルがもたらす、緊張感に満ちた迫力ある音世界に出くわし、すっかりのめり込んでしまうことになってしまったのです。
というところで、私が聴いた、緊張感に満ちた迫力ある音世界、ここで聴いていただくことにいたしましょう。
曲は、Chick Coreaのオリジナルで、彼の”Spain ”、”La Fiesta”と並ぶ名曲”500Miles High"です。
1973年のCorea作品”Light As A Feather"で初登場したこの曲、このライブの演奏にはそのオリジナルを遥かに上回るパワーを感じているのですが、中でもその演奏にエネルギーを注ぎ込んでいるように思えるのは、エレクトリック・サウンドを凌駕する渡辺貞夫のエネルギッシュアルト・サックスのプレイ。
私自身これまで、数多くの彼の演奏に接して来ましたが、これほどアグレッシブな渡辺貞夫のプレイはそうそう出会ったことがなく鳥肌が立ってしまったほど。
Chick Coreaと渡辺貞夫は、渡辺貞夫の1970年の作品”Round Trip”での共演以来、Coreaの来日のおりは共にセッションを重ね来た間柄ということもあって、お互い知り尽くした仲ならではの刺激を与えあいつつ力強い最良のパーフォマンスを生み出している、そうした様子がよく表れた演奏だと思います。
そしてさらに、この演奏にエネルギッシュな油を注ぎ込んでいるのが、エレクトリック・ベースのBunny Brunelの存在。
柔に剛にツボを逃さない変貌きわまりないプレイで、バンドの熱気の炎を燃え上がらせて行く、油断を許さぬそのサウンドに、知らずのうち身を引きこまれてしまいます。
さて、この日のライブでは、Coreaのオリジナルの他、アコースティックでのよく演奏していた、あのディズニー・アニメの名曲も、優雅さの上にパワーフルな装いを加え纏い演奏されていました。
曲は、アニメ映画”白雪姫”でお馴染みの”Someday My Prince Come”でした。
ここで、これはと思ったのは、Tom Brechtleinのドラム。
この人、Chick Coreaの下でのプレー以外では今もって無名のドラマーなのですけど、そのテクニックは侮れななく、そのあたりもまた耳を傾けていただければと思います。
今回この記事を書きながらいろいろ調べてみると、現在、Live Under The Skyのステージは、そのいくつかの名演がCD化されているよう。
この、Cick Corea & 渡辺貞夫のステージも、
Chick Coreaの”Live Under The Sky '80”として入手可能とのこと。
今やジャズの歴史にページを刻んだLive Under The Sky、この他にも、Miles Davis、Sonny Rollins、Herbie Hancock、Carlos Santana,Stanley Clark,Weather Report 等々、多くの名演がCD化されています。
他では見られない顔合わせや聴衆の歓喜で、思いもよらぬ数々の名演を生んで来たこの伝説のコンサートの一部始終を、そこから選び聴いてみたらと思います。
やっとのことで、全面解禁の入口へと一歩踏み出した大規模イベントの入場制限。
また、古のLive Under The Skyの如きエネルギー溢れるステージ力で、コロナを吹き飛ばしてしまえればと思ってます。
Track listing
1.Nice Shot
2.Someday My Prince Come
3.500Miles High
4.Piano Solo
Personnel
Chick Corea(el-p,synth)
渡辺 貞夫(as)
Bunny Brunel(el-b)
Tom Brechtlein(ds)
Don Alias(per)
Recorded
1980.7.27 東京 田園コロシアム
ついこないだまでは、季節はずれの夏日到来に衣選びに振り回されていたはずなのに、これだけ気温の変化が激しいと体の方がその変化について行けなくて、ここのところ少々風邪気味となってしまった私。
てなわけで、老体であるからして こういう時こそ一層の養生に努めなければと思っていたところ、職場の若い連中にも体調を崩してしまう人が出て来てしまって、
これも今年の天候不順の激しさのせいなのかと思いつつ、毎日利用する駅前を散策してみると、そこで出会ったのがこの風景。
この時期は、葉を落としているはずの彼岸桜の木に、なにやら花のようなものが
そこで、近づき確かめてみると..............................
なんと、!!!!!本当に花をつけている
狂い咲きも甚だしい季節違いの彼岸桜。
これでは、人間様も体に変調をきたすのは当たり前。
その不具合も、年齢の大小には関係ないの当たり前だな納得したところ。
そうした中、今回は、体の変調のみならずこうした天候が心にも変調をもたらしたのか、これまで忘れかけていた、過去に録りためたライブ音源がどうも気になるようになり、そのカセット・テープを探しあさり聴いていたところ見つけた、白熱のライブ音源を取り上げることにいたしました。
それが、この二人のアーティストによるライブ。
ピアニストのChick Creaと日本を代表するサックス奏者の渡辺貞夫が共演した、1980年7月27日の当時東京田園調布にあった田園コロシアムで開催されたLive Under The Skyの演奏。
この当時、毎年のように来日をしていたChick Coreaでしたが、この年は若手を配した自己のエレクトリック・インストメンタル・バンドを引き連れての来日。
この時期の私は、アコースティックに回帰したCoreaのサウンドを好みよく聴いていたものの、エレクトリックのCoreaサウンドの方は、このライブ以前のReturn to Foeverによる、あまりにもロック化しすぎたサウンドへの強い嫌悪感が残っていて、積極的に聴く気にはなれずにいたのです。
そのため、このライブも放送を録音したものの、ほぼ放置状態にしたままでいたのですが、ここのところの気まぐれな陽気に、それまでのわだかまりを忘れてしまったのか、この録音テープを見つけるや、妙に聴いてみたくなり、早速、耳にしてみたところ、飛んでも発奮
Coreaバンドのエレクトリックサウンドと渡辺貞夫のバトルがもたらす、緊張感に満ちた迫力ある音世界に出くわし、すっかりのめり込んでしまうことになってしまったのです。
というところで、私が聴いた、緊張感に満ちた迫力ある音世界、ここで聴いていただくことにいたしましょう。
曲は、Chick Coreaのオリジナルで、彼の”Spain ”、”La Fiesta”と並ぶ名曲”500Miles High"です。
1973年のCorea作品”Light As A Feather"で初登場したこの曲、このライブの演奏にはそのオリジナルを遥かに上回るパワーを感じているのですが、中でもその演奏にエネルギーを注ぎ込んでいるように思えるのは、エレクトリック・サウンドを凌駕する渡辺貞夫のエネルギッシュアルト・サックスのプレイ。
私自身これまで、数多くの彼の演奏に接して来ましたが、これほどアグレッシブな渡辺貞夫のプレイはそうそう出会ったことがなく鳥肌が立ってしまったほど。
Chick Coreaと渡辺貞夫は、渡辺貞夫の1970年の作品”Round Trip”での共演以来、Coreaの来日のおりは共にセッションを重ね来た間柄ということもあって、お互い知り尽くした仲ならではの刺激を与えあいつつ力強い最良のパーフォマンスを生み出している、そうした様子がよく表れた演奏だと思います。
そしてさらに、この演奏にエネルギッシュな油を注ぎ込んでいるのが、エレクトリック・ベースのBunny Brunelの存在。
柔に剛にツボを逃さない変貌きわまりないプレイで、バンドの熱気の炎を燃え上がらせて行く、油断を許さぬそのサウンドに、知らずのうち身を引きこまれてしまいます。
さて、この日のライブでは、Coreaのオリジナルの他、アコースティックでのよく演奏していた、あのディズニー・アニメの名曲も、優雅さの上にパワーフルな装いを加え纏い演奏されていました。
曲は、アニメ映画”白雪姫”でお馴染みの”Someday My Prince Come”でした。
ここで、これはと思ったのは、Tom Brechtleinのドラム。
この人、Chick Coreaの下でのプレー以外では今もって無名のドラマーなのですけど、そのテクニックは侮れななく、そのあたりもまた耳を傾けていただければと思います。
今回この記事を書きながらいろいろ調べてみると、現在、Live Under The Skyのステージは、そのいくつかの名演がCD化されているよう。
この、Cick Corea & 渡辺貞夫のステージも、
Chick Coreaの”Live Under The Sky '80”として入手可能とのこと。
今やジャズの歴史にページを刻んだLive Under The Sky、この他にも、Miles Davis、Sonny Rollins、Herbie Hancock、Carlos Santana,Stanley Clark,Weather Report 等々、多くの名演がCD化されています。
他では見られない顔合わせや聴衆の歓喜で、思いもよらぬ数々の名演を生んで来たこの伝説のコンサートの一部始終を、そこから選び聴いてみたらと思います。
やっとのことで、全面解禁の入口へと一歩踏み出した大規模イベントの入場制限。
また、古のLive Under The Skyの如きエネルギー溢れるステージ力で、コロナを吹き飛ばしてしまえればと思ってます。
Track listing
1.Nice Shot
2.Someday My Prince Come
3.500Miles High
4.Piano Solo
Personnel
Chick Corea(el-p,synth)
渡辺 貞夫(as)
Bunny Brunel(el-b)
Tom Brechtlein(ds)
Don Alias(per)
Recorded
1980.7.27 東京 田園コロシアム
小生の通勤途中にも彼岸桜が咲いているところがありました。
先々週あたりですかね、満開になっていました。
確かに体調を壊しやすいですからね。
小生も頭がクラクラしたりしておりました。
でも体を動かさないと益々悪くなると思い、
毎日30分以上歩くようにしたのですが、
やっと体調が普通になってきました。
親父さんもどうぞお大事になさって下さい。
by ハンコック (2021-11-01 07:44)
ほんとうにアグレッシブなサックスプレイのプレイですね、やんちゃさを感じます♪
by mk1sp (2021-11-03 00:00)
ハンコックさん
季節外れの桜が開花した話はニュース等で聞いていたのですけど、まさか自分の身近にあったなんて、ちょっとした驚きでした。
私の体の調子の方、体を動かし休養を取ることでなんとか平生を保つことが出来ています。
と言っても油断は禁物、これからもせいぜい養生には気を使って過ごすことにしたいと思っています。
by 老年蛇銘多親父(HM-Oyaji) (2021-11-03 20:11)
mk1spさん
う~ん、やんちゃ!!!
そうですね。
曲、共演アーティストによって、常に最良に表情を生み出す渡辺貞夫さん、この演奏で、さらにそのもの凄さを教えられたように思ってます。
by 老年蛇銘多親父(HM-Oyaji) (2021-11-03 20:34)