2021年! 年の瀬に聴いていたお気に入り作品 [音源発掘]

久々に多忙となってしまった今年の年末。

今の職場に移ってから隠居よろしく、あちらこちら飛び回ることなく、バックで指導しながら、基本的には若手に仕事を任せ自身はのんびりと過ごして来たのに、どういう訳か今年は若手も仕事が忙しくそのうえ彼らの手の余る仕事が増えてしまったことから、私自身が出向き直接采配を振るわねばならなくなってしまったことからそうなってしまったようなのですけど。

しかし、これも良くしたもので、今年の秋口までは一昨年大腸疾患による入院手術の影響で体力が大きく減退、体が思うように仕事についてこれず、もどかしい思いが続く毎日だったところ、それがここに来て急速に回復、ほぼ以前の状態に回復、おかげで、今ではその忙しさも楽しみながらやれるようになってしまったという按配。

あらためて、健康のありがたさを一身に感じつつも、当初は久しぶりの出来事に多少の戸惑いを感じたものの、今では仕事の合間には散策しながら季節の風物を楽しむ余裕も出来て、忙しさの中にも日々久々の充実感に満ちた生活を送りつつ、この年の終わりに来てこんな街角のX’masの風景も明るい気分で出会え、喜ばしく思っているところ。

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こうなってくると新しい年がどんな年になるのか、希望も湧いてくるのですけど、一足飛びにそこへ向かおうとするその前に[ひらめき]

今年1年間出会い私を励ましてくれた様々な音楽について、ちょっと振り返ってみなけばと思い立ち、今回は、この年末を中心によく聴いていたお気に入りの作品を取り上げ語てみることにいたしましました。


それではその作品、
まずはロックの作品から始めることに。


今年は、IQやArena等 1980年代より活動を続けているネオ・プログレシッブのアーティストを皮切りに、さらに本場英国のみならず世界各地に広く目を向けて、オーストラリアのSouthern Empireや日本のプログレシッブ・ロック・バンドGerard、Teru's Symphonia等聴くなど、久々にプログレシッブ・ロック三昧に明け暮れる年となってしまったのですが、年の終わりに来て突如それらへの思い入れを越えて愛聴することになってしまったのがこの作品。

アメリカ出身のハード・ロック・バンド、Greta Van Fleetの2021年発表の作品””The Battle At Garden's Gate”です。

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2017年にEPアルバム”Black Smoke Rising”を引っさげ登場したGreta Van Fleet、私は2019年に彼らを知り、強いインパクトをうけたことから、前作”Anthem of the Peaceful Army”を記事も取り上げ紹介したことがあるのですけど、その私が衝撃を受け彼らに大きく惹かれたのは、あの伝説となったハード・ロック・バンドLed Zeppelinの全盛期を彷彿とさせるそのサウンド。

初めて参戦したライブが、2回しかないLed Zeppelinの来日のうちの1971年の初来日であった私にとっては、あれから半世紀たった今もその衝撃がトラウマになってしまっているようで、そのサウンドを聴くと居ても立ってもおられない気持ちとなってしまうのですが、まさにGreta Van Fleetの本作品にもそのトラウマを刺激するものがある当たりに、再び彼らのこの新作を取り上げたくなってしまったもの。

という訳で、何はともあれ思い入れ深いそのサウンド、まずはお聴きいただくことにいたしましょう。
曲は本アルバムからEPカットされた”My Way, Soon”です。



Zeppelinの単なるコピーとの酷評もある彼等ですが、私としては、Zeppelin解散以後40年余りの時を経て、現代ロックの原点というべき70年代ロックを体現させる若者が出てきたこと自体が大きな驚きであり、現在低迷気味と言われるロック界において、これが次世代への新たなロック世界創出の起爆剤になればなとの期待を抱いているところ。
前作と比べ、彼ら自身のオリジナリティも増しているように感じられる本作、今後も彼らの動向には注意を払って行きたいと思っています。


さて、年末によく聴いていたお気に入り作品、まずはGreta Van Fleeの””The Battle At Garden's Gate”を紹介いたしましたが、この後は、ロックから2作品、ジャズから3作品をピックアップし、お話を進めてゆくことにしたいと思います。

そうしたことで、続いて取り上げるロックの作品は、

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英国のネオ・プログレッシブ・ロック・バンドのPendragon、彼らの第5作目となる1996年発表の作品” The Masquerade Overture、邦題『仮面舞踏への序曲』”です。

そのPendragon、1978年に活動を開始、1983年レコード・デビュ-を果たして以来今も活動を続けている歴史のあるバンドだそうなのですけど、その彼等が大きく飛躍し注目を浴びるようになったのは自主レーベルを立ち上げた1991年以降だととのこと。

しかし、彼らにとって、それは商業的に惑わされず自己のサウンドを守るための当然帰結だった思うのですが、一方そうした姿勢が、ただでさえ華やかなロックシーンにあって、その存在が埋もれがちなプログレッシブ・ロックのアーティストの中のあって、その名を隠れがちなものとしてしまっているようにあるのもある意味事実。
そういう私も、IQやArenaの作品を追っていくうちに彼等の存在にヒット、最初はその名からプログレシッブ・メタル系のバンドかと思いながら接してみたところ、プログレッシブ・ロックの大御所であるGenesisの前期と後期が調和融合したような抒情美と心地よい躍動を備えたサウンドの虜になってしまったもの。

ということで、クオリティを求めたその演奏、ここで聴いていただくことにいたしましょう。
曲は、”As Good As Gold”です。



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