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心も弾むジャズの街へ;Take The "A"Train (A列車で行こう) [名曲名演の散歩道]

名曲名演の散歩道、今回の曲はJazz。

Jazzといってもこの音を聴けば、誰もどこかで聞き覚えがあるのではと思うこのメロディ。
ということで、まずはそのオリジナルからお聴きいただくことにいたしましょう。



さあ、もうお馴染みですね。
今回に名曲は、Duke Ellingtonの名曲中の名曲、”Take The "A"Train(A列車で行こう)”です。

エリントンのオーケストラの作曲者兼ピアニストのビリー・ストレイホーンの手により1939年に誕生したこの曲、1941年にエリントン・オーケストラの演奏でレコーディング、大ヒットして以来、楽団の看板曲としてその後、何度も再レコーディングされ続けたというエリントン・オーケストラの代表曲です。

さてこのタイトルのA列車とは、ニューヨーク市地下鉄の、ブルックリン東地区からハーレムを経てマンハッタン北部を結ぶ8番街急行 (A Eighth Avenue Express) のこと。
快速運転のため停車駅が少ないこの列車、その誤乗車防止のために運転席横の窓に”A”の表示があることからこの名で呼ばれるようになったのだとか。

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そのハーレムに行って、Jazzを聴く。
一刻も早く着きたいと、そのはやる心でA列車に乗りこれからの演奏をあれこれと思い巡らす。

この”Take The "A"Train”という曲には、そうしたわくわくとした雰囲気がぎっしりとつまっている、そんな風に感じます。


そしてその演奏、音数少なく朴訥と語るエリントンのピアノは、そのわくわくした気分を一音一音無駄なく歌っている。
それに続く、Cootie Williamsのトランペット、 そこには、ハーレムでのジャズを聴いたその高まる興奮の雰囲気を高らかに歌い上げている。

苦しさをそれとは裏腹の明るい歌声で乗りきって来た、デキシーランド・ジャズの伝統を、ビッグ・バンド演奏の中で見事に再現した名曲ではないかと思います。

さてこの名曲、非常に多くのミュージシャンが、その後カバーをしているのですが、これよりその代表的な演奏と変り種の演奏を巡る散歩道へ出発したいと思います。







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元祖 Cross Over Music;George Gershwin‣Summertime [名曲名演の散歩道]

夏全開。
事務所仕事から解放された思ったら、今度は連日外での仕事続く毎日。

体が外の暑さに慣れ切っていないせいか、ちょっと疲れ気味ながら、先日も甲府へ出張。
途中、休息で立寄る山間のいつものPAに寄ってみると、

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富士山、

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連日の暑さのせいで、頭の白い帽子もすっかり消えてしまい、黒い地肌を見せているのに出会いました。

そして空には今日もじりじりと強い日射しを放つ太陽が。
今日もまた暑くなるなあと思いながら、浮かんで来たのがこのメロディ。



曲は、”Summertime”

じりじりと照りつける日射しを連想させるオーケストラをバックにして歌われる、哀愁漂うブルーな旋律が印象的な、ジョージ・ガーシュウィンの手により1935年に生れたこのバラード曲。

最初は、この富士の風景とはちょっと不釣り合いのように思えたこのメロディだったのですが、それが次第に暑さに喘ぐ富士山の息遣いのように思えるようになり、強く印象に残ってしまったのでした。

そんな訳で、今回の名曲の散歩道、今やポピュラー音楽のスタンダード・ナンバーとして、多くのアーティストによって取り上げられ演奏されているこの名曲の園を訪ねてみることにしてみました。





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遅すぎる春を迎えに:The Shadow Of Your Smile・いそしぎ [名曲名演の散歩道]

例年に比べ遅い春の訪れ。

しかし、日中の日射しは日々力強さを増し,春がそこまで来ていることを感じさせてくれているるような陽気が顔をだすようになった今日この頃。
先日、そんな日射しの中、音楽を聴きながら屋外を歩いていると、時折吹きつける柔らかく心地よい風に春の臭いを感じたのですが、その時聴こえていた音楽が、その雰囲気をさらに引き立て、春のやさしく穏やかな味わいを、さらに深く感じさせてくれていたのでした。

そこで、今回の名曲名演の散歩道は、その春を感じさせてくれた曲の”The Shaow Of Smile:いそしぎ”

この曲、ボサノバの名曲と思っている方も多いのではと思うのですけど、元は、映画の主題曲なのです。

その映画は、"いそしぎ;原題 The Sandpiper”、1965年、エリザベス・テーラー主演のアメリカ映画です。

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その映画、wikiの説明によれば、

【自由な心を持つ美しい女流画家と、妻子ある学校長との半年間の恋を描くメロドラマ。題名の『いそしぎ』は、ヒロインが海岸で保護した幼鳥の種名(磯鷸)である。羽の折れた幼鳥をヒロインが手当てし、大空へ飛び立たせるエピソードは、登場人物の心情の変化を象徴している。】

とあるのですが。


私も、ずいぶん昔にこの映画TVで見たことがあるのですけど、テイラーが演じる女流画家と、怪我をした幼鳥のことはうっすらと覚えているが、そのほかのストーリーはほとんど覚えていない。
妻子ある学校長との恋といわれれば、確かそんな展開があったような気もするし、というところなです。

そのこと、どうもこの映画、この序幕部分の荒々しさを垣間見せる海の映像と、そのバックで流れる穏やかな主題曲とのコントラスト、そのインパクトが余りにも強すぎて、そのあとに続く肝心のストーリーの存在が希薄になってしまっていることに要因があるように思えるのです。

裏返せば、主題曲の素晴らしさに映画が負けている。
事実、映画よりもこの主題曲、その後フランク·シナトラ、バーブラ·ストライサンド、シャーリー·バッシー、アンディ·ウィリアムス、コニー·フランシス 等、超大物アーティストによって歌われていることから考えても、そう言わざるを得ないものがあるような気がします。


そうしたこの名曲、こうした大物アーティストの演奏以外にも多くの個性的な演奏がある。

ということで、今回も、そんな演奏のいくつかを取り上げながら、またお話を進めて行くことにしたいと思います。





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アイ・リメンバー・クリフォード:Benny Golsonとその名曲たち [名曲名演の散歩道]

ここまでお話を続けてきた、天才トランペッター、クリフォード・ブラウンのライオネル・ハンプトン楽団在籍時の仲間達。

今回は、前回のクインシー・ジョーンズと同様、作編曲の世界で優れた作品を残しているテナー・サックスのBenny Golsonのお話。

この人、だいぶ前の記事で、その作品は一度紹介したことがあるので、今回はその彼が作曲したジャズ作品に焦点を据えてお話を進めて行きたいと思います。

以前の記事で紹介した作品は”ブランデンブルグ協奏曲”。
これは、バロック期の大作曲家J.S バッハの作品ですが、これを弦なしの基本的にはジャズのビッグ・バンドの演奏にアレンジしたもの。
弦がないのにもかかわらず違和感なくバッハを聴くことが出来、さらにジャズのアドリブ・パートまである、まさに編曲家ゴルソンの技の極致といえるものだったと思います。
(”ブランデンブルグ協奏曲の記事はこちら→”http://hmoyaji.blog.so-net.ne.jp/2009-04-04
    
そのゴルソン、作曲の方でも60年代の入りサックス・プレヤーとして一時引退した時には、TV番組やCM音楽の作曲家として活躍していたというほどの優れた才能の持ち主。
50年代プレヤーとしても活躍していた時期には、後にジャズのスタンダード・ナンバーとなる、佳曲を数多く世に送り出しています。

なかでも、ライオネル・ハンプトン楽団時代親交の深かったクリフォード・ブラウン、1956年に自動車事故でその生涯を閉じたその彼の死を悼んで作曲した、ゴルソンのブラウンに対する深い思慕の念が込められた、このバラード曲の美しい響きは、心奥底深く沁みわたっていくようにさえ思えます。

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ファンタジー・ワールドからの招待状: When You Wish Upon A Star ・星に願いを [名曲名演の散歩道]

ここ10年の間で1,2位を争うという寒い日が続く今年の冬。

これだけ寒いとちょっとおもてに出るのも覚悟がいるということで、こんな時は家の中で暖をとりながら音楽に親しむのが一番と、聴いているうちについうとうと夢の世界へ。

その夢の世界の中で、静かに鳴り響いていたがこの曲、”When You Wish upon a Star/星に願いを”でした。

1940年に発表されたウォルト・ディズニーの2番目の長編アニメ映画”ピノキオ”の主題曲として使われたこの曲、ディズニーの映画音楽中、№1の人気を獲得した名曲。(ちなみに2位は、”Someday My Prince Will Come/いつか王子様”)

ディズニーといえば、バックにこの曲が流れるぐらい有名な曲なので、知らない方はいないのではないかと思います。

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その映画で使われた原曲を歌っていたのは、Cliff Edwards。
この人,私もよく知らなかったのですが、調べてみるとウクレレ・アイクと呼ばれるほどのウクレレの名奏者だった方だそうで、映画"ピノキオ”の中では、声優としてもピノキオの良心であるコオロギ、ジミニークリケットの声を担当した方なのだそうです。

そこでまずは、その原曲を聴いてみたいと思います。

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何故か懐かしい気持ちになる、夢の世界にふさわしい歌声ですね。

さてこの曲、ジャズなどで演奏されるようになった1950年代。
その音源を探してみたところ、見つけたのがこの演奏。



1956年、Kenny Drewのピアノ・トリオによる演奏です。
この曲の収められたアルバム”Kenny Drew Trio"は以前紹介したことがあるので、こちらの記事を(http://hmoyaji.blog.so-net.ne.jp/2009-11-29)ご覧頂くこととして、これを初めて聴いた時は、その当時新進バップ・ピアニストとして切れ味のあるスィンギーなピアノを聴かせてくれていたドリューが、こうした曲を取り上げていたことにかなりの違和感を覚えたものでした。

最初のうちは、ソロの部分でのリズムの不安定さがちょと気になっていたのですが、最近ではそれも味があっていいなどと思えたりしてきて。

ドリュー自身、この時の演奏ので満足していなかったか、後年ヨーロッパに渡り、ビル・エヴァンスタッチのピアニストに変貌した後の1983年の作品”Fantasia”で、この曲を再度演奏していますので、この演奏と聴き比べてみるのも面白いかと思います。

その後、この曲の演奏としては、1957年  Dave Brubeck が自身のアルバム”Dave Digs Disney”で演奏しています。

そして、1966年には偉大なるジャズの巨人である人も、こんな演奏を残しています。



サッチモおじさんことLouis Armstrongが、ディズニーの音楽を集め演奏した作品”Disney Songs the Satchmo Way”(このアルバムについてはこちらhttp://hmoyaji.blog.so-net.ne.jp/2010-12-19)からの演奏です。

独特なだみ声で歌われる”When You Wish Upon A Star ”、どこかユーモラスで温かみのある、クリフの歌った原曲とはまた違った味わいがありますね。

間奏部で聴かれるサッチモのコルネットのソロ、バックはそれまでの静かなバラード演奏なのに、彼のコルネットが生み出すスウィング感で、曲全体がリズミカルに踊りだす。
さすが、偉大なるジャズの創始者サッチモならでの演奏だと思います。


さて、その後の”When You Wish Upon A Star ”、70年代の演奏を探したのですけど見つからない。
”Someday My Prince Will Come”が、ジャズに取り入れられるや多くのミュージシャンに取上げられるようになったのとは、この辺かなり事情が違うように思えます。

やはり、”Someday My Prince Will Come”が、ビル・エヴァンスやマイルス・ディビスといった大御所によって取上げられ広がったという辺りに、その差がでてしまったのかと思う次第。

”When You Wish Upon A Star ”が、広がりを見せるのは80年代。
先にあげたドリューや、トランペットのFreddie Hubbardがこの曲を取り上げ名演を残しています。
なかでも、トランペットのWynton Marsalisによるストリングを加えたこの演奏などは、絶品中の絶品なのではないかと思います。



躍動的なリズムに乗りマルサリスのトランペットが咆哮する。緊張感溢れるサウンド、原曲の良さを生かしながら、ここまで大胆に切り込んでくるマルサリスの編曲が冴に冴わったている演奏。

マルサリス1984年の作品、”Hot House Flowers”に収められたこの演奏、40年数年を経たこの曲に現代の新しい息吹を付加し見事に甦らせている、そんな風に感じられる演奏だと思います。

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トランぺット演奏による”When You Wish Upon A Star ”を1曲聴いていただきましたが、この曲、どうもトランペットの演奏が一番栄えて聴こえるように思います。
そこで、トランぺットによる演奏をもう一曲。
日本人のリズムセクションと、アメリカの一流どころのホーン奏者の組み合わせによるこの演奏など、いかがでしょうか。



ドラムの大坂昌彦を中心に、ピアノ椎名豊、ベース鳴友行という顔合わせの日本人リズム・セクションと、トランペットRoy Hargrove、アルト・サックスAntonioHeart のアメリカからのホーン・セクションによる日米混成バンド、The Jazz Networks、その彼らの1992年の作品”Beauty And The Beast”からの演奏です。

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今や現代を代表するトランペッターとなったロイ・ハーグローブですが、この演奏は彼が僅か21歳の時のもの。
この人どんなスタイルの音楽でも自由自在に最良の音を奏でる素晴らしい才能の持ち主ですが、ここでもその片鱗を見せる情感溢れるプレーを聴かせてくれています。
そして、日本人のリズム・セクション、椎名豊の控えめながらメロディアスなピアノソロが、静かな輝きを見せてくれているように思います。


ここまで、この曲の誕生から各年代の”When You Wish Upon A Star ”を聴いていただきましたが、最後に2000年代の演奏。
今やジャズ演奏楽器としては、希少価値的存在となってしまっているクラリネットの演奏で聴いてみてください。



Ken Peplowskiの2007年の作品”When You Wish Upon A Star ”からの演奏。
最初この作品にこの曲があるのを知った時、クラリネットではどんな演奏になるのか、ちょっと想像がつかずにいたのですけど、実際聴いてみると木管楽器特有の自然な温もりのある音色が、この曲と見事にマッチし、夢の世界に溶け込んで行ってしまいそうな気分させてくれる、今一番お気に入りの”When You Wish Upon A Star ”になってしまいました。

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さて、いろいろな”When You Wish Upon A Star ”をご紹介させていただきましたが、どの演奏がお気に入りでしょうか。

まだしばらくは、寒い日が続きますが、3年連続インフルエンザに取り憑かれてしまった我が職場のお嬢様のようにならぬよう、お体を大切にお過ごしください。삾

希望の年への願いこめて;Bridge Over Troubled Water・明日に架ける橋 [名曲名演の散歩道]

お正月も今日で3日目、今年は元旦が日曜日だったのでお休みは少なめ、明日からお仕事という方も多いと思いますが、いかがお過ごしなされたことでしょうか。

さて、かく言う私も、明日から仕事なのですが、その前に今年初めの音楽の話題。
昨年は、震災をはじめ大きな暗い出来事に振り回された年だったなと思いながら、元旦に新聞を読んでいると目に入って来たのが、天皇陛下の「新年のご感想」。

その中にあった「今年は、復興に向けて様々な計画を立て、将来への指針を選択していく年」というお言葉.
実にその通りだ思いつつ、今年は明日への希望に繋がるような意義のある年になって欲しいものだと思い、そこから浮かんで来たのが、この曲だったのでした。



サイモンとガーファンクル、1970年に発表の、”Bridge Over Troubled Water・明日に架ける橋”。
今や知らぬ人がいないというほどの名曲ですが、この曲の発表されたこの時代、時は、ロックがサイケデリック・ロック~ニュー・ロックへと急成長を遂げる中、讃美歌のような神聖さと、静けさと裏腹にある強い説得力に、当時は、その新鮮さに大きな衝撃を覚えたものでした。

ゴスペル的響きを持つ祈りの空間と、後にさだ・まさしをして、アメリカでのレコーディングを決行させたジミー・ハスケルの手によるカラッとした明るさを持つストリングス、それらが醸し出す微妙な音の色彩から、強いインパクトを受けたことが思い出されます。



さて、この曲、これまで多くのアーティストがそのカバーを手掛けて来ていますが、今日はその中でもちょっと変ったところで、ジャズのアーティストによる演奏、そのいくつか取上げお話をしていきたいと思います。

実はこの曲、ジャズの素材としては、ちょっとアプローチしにくい曲のようにも思えるのですが、その辺は一流のインプロバイザー達。
それぞれ独自のアプローチでどう料理していくのか、そのへん、じっくりとお楽しみいただきたいと思います。

それではまず最初は、テナー・サックス奏者のGeorge Adamsの演奏 。



ブルジーな香りが漂う演奏、テナーの落着きはらった音色が、印象的ですね。
この、ジョージ・アダムスという人、ご存知の方少ないかと思いますが、この曲を収めた1988年のアルバム”
Nightingale”は、当時ジャズのアルバムとして、かなり話題になった作品。

この曲の他、 ”この素晴らしき世界”、”バークリー広場のナイチンゲール ”や、”ムーン・リヴァー”等、お馴染みの名曲を、渋いでテナー語っている味わい深いアルバムです。

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二人目の演奏者は、美しい音色と華麗なるテクニックを兼ね備えた、現在最高のフルート奏者と言われているHubert Laws。
そのソウルフルなフルート演奏を聴いてみましょう。



2002年、サイモンとガーファンクルの曲の演奏で構成した作品、”Bridge Over Troubled Water”からの演奏。

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ゴスペルの味を満々と湛えたフルートというのも、またいいものだと思います。

サイモンとガーファンクルの曲の演奏で構成した作品といえば、もう一方。
あの、Take Fiveで有名なこの方も、こんな演奏を残しています。

http://nicoviewer.net/nm8443618

Dave Brubeck Quartetで一世を風靡したアルト・サックス奏者Paul Desmondの1969年の作品、”Bridge Over Troubled Water”からの演奏。

こちらは、白人らしく、さらりとした清楚感漂う演奏。
甘い美しさを持ったアルトの音色は、ここでも健在です。


ここまで、3人の器楽奏者の演奏を聴いてまいりましたが、お次はヴォーカル。
”愛は面影の中で”、”やさしく歌って”のヒットで有名なRoberta Flackの歌を聴いてみましょう。



1971年彼女の3作目の作品”Quiet Fire ”からの演奏。

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デビュー前は教会のコーラスで賛美歌を歌っていたという彼女。
遅めのテンポで歌われるこの曲も、どこか讃美歌のような祈りの風景がこもっているように感じられます。



さて、こうして聴いてきた明日への希望への祈りの歌。
今年という年、その希望の明日への礎となるように、ひとつひとつを大切に暮らしていきたいものだと思います。

プログレシッブ・ロックで聴くクリスマス [名曲名演の散歩道]

今年もなんだかんだと言いながら、早いものでもう12月。

12月ともなると例年は、X’masのイルミネーションが街の至る所に灯り、年末商戦の垂れ幕とともに人の行交いもなにか忙しなく感じるのだけど、今年はそれがあまり感じられない。

震災、原発事故による電力不足、世界的経済不況等々、凶事のたび重なった2011年、その影響なのだろうと思いつつ、例年に比べ少し静けさを感じる年末、まもなく来るX'masもお祭り騒ぎに終始することなく、ゆっくりと時を見つめ人の心と心を通わせる、それが今年にふさわしいX'masの過ごし方かもしれないなどと考えてみたりする今日この頃。




そんな気分の中、今日の作品は。
プログレッシブ・ロック作品の中から、ちょと心に暖さを与えてくれるX'masに因んだ曲、そのいくつかを選び聴きながら一足早いイブの世界に浸って行きたいと思います。

それでは、まずはこの曲から。



曲は、”J.Sバッハ~クリスマス・オラトリオよりアリア”。
プログレシッブ・ロック・キーボード奏者の雄、キース・エマーソンがバッハの作品をアレンジ演奏したもの。

1988年制作のエマーソンのソロアルバム”The Christmas Alubam”の収められています。

このアルバム、自主製作盤の形で発表されたマイナーな作品のため、あまり有名ではないのですが、トラディショナルなクリスマス・キャロルをエマーソン流にアレンジした曲や、彼自身のオリジナルのキャロルも収められていて、EL&Pのエマーソンとはまた違ったエマーソンを聴くことのできる楽しいアルバムなのです。

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ロック界きってのクラシック通といわれるエマーソン、そのクラッシック曲をロックにアレンジして聴かせる腕前は、EL&Pの名盤”展覧会の絵”で実証済み。
このバッハの作品でもその腕前が如何なく発揮され、明るく心弾む心地よい雰囲気を作り出しtてくれていますね。


さて、このアルバムからもう一曲。
今度は、エマーソンのオリジナル曲、”Captain Starship Christmas With The West Park School Choir.”を聴いてください。



エマーソン自身によればこの曲、自分の息子が学校でやっていたパントマイムを見て書いたものだとか。
バックのコーラスは、エマーソンの故郷ワージンバーグの子供達。
ステージでは想像することのできない、父親としてのエマーソン、その暖かい家庭的な一面を感じさせる演奏だと思います。





エマーソンに続いてX'masを歌うプログレ・ア-ティストは、Jethro Tull。
曲はずばり”Christmas Song"。
しかし、ちょっと趣の変ったクリスマス・ソングです。



雪の降る中世の夜の街並み。
その静かな佇まいにある通りを、音もなくサンタの乗ったソリがかけ抜けていく
そんな情景が見えてくるような曲だと思いませんか。


この曲YOU TUBEでも閲覧できるのですけど、ここに載せたのはそれとは別ヴァージョンの演奏。
曲の最後、イアン・アンダーソンのサンタへの呼びかけ、その余韻が印象に残ります。

すぐ自分のそばを通り過ぎたサンタが、振り返って自分の方を見ているような気分になる。
何故かそんな気がしてくる曲のように思います。


そして、最後の曲。
この曲、X'masをテーマした曲ではありませんが、X'masといえば雪。
その降り続く雪を歌ったフィル・コリンズ率いるGenesisのこの曲など、静かなX’masの気分を盛り上げてくれるのではないでしょうか。



Genesis11枚目のアルバム”.......And Then There Were Three/そして3人が残った”に収められいた曲”Snow Bound/銀世界"。

広々とした大地一面を銀色に輝せる、冬世界。
そこに一体の雪だるまを見つけ、遠くから呼びかけ祈りを捧げるフィル。

ゆったりとした、穏やかな気持ちになれる曲ではないかと思います。


とこんなX'mas曲達、いかがだったでしょうか。


さて、私も今年のクリスマス・イブ、どうやって過ごそうか。
皆さんも、またよいクリスマスをお過ごしください。



アニメの巨匠が愛した曲:Beethoven ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」第2楽章 [名曲名演の散歩道]

今なおその人気衰えを知ることない手塚治虫作品。

その日本のアニメのパイオニアでもある手塚さん、生前大変な音楽ファンであったことは、以前、2004年にNHKで放映されたアニメ”火の鳥”のアルバムの稿で紹介させていただいたことがあるのですけど(その記事はこちら→http://hmoyaji.blog.so-net.ne.jp/2009-03-07)、その手塚さんが愛した曲といわれているがピアノ・ソナタ第8番「悲愴」。

ベートーベンの作曲した32曲のピアノ・ソナタの中で、第14番「月光」、第23番「熱情」と合わせベートーベンの3大ピアノ・ソナタに数えられているこの曲、その第2楽章は、昨近ジャンルを越えてクラシック・サイド以外からも多くのアーティストがチャレンジ、演奏しているのに出会うのですが、そのそれぞれが、とても個性的で面白い。

ということで、今日の名曲は、Beethoven ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」第2楽章。
その名曲の演奏のいくつかを聴いていきたいと思います。


まずはその原曲、クラシックのピアノ演奏から聴いていきたいと思います。



2009年、ウィーン・フィルのニュー・イヤー・コンサートで指揮を務めた、ダニエル・バレンボイムの演奏です。
荘厳な雰囲気の漂う深みのある旋律が印象的ですね。


この荘厳なピアノ曲、まずは趣向を替えてヴォーカルものなどいかがでしょうか。



Billy Joel、1983年のアルバム”An Innocent Man ”に収められていた曲、”This night”。

ただのロッカー・バラードじゃないかと思いきや、なんとサビの部分にこのメロディーが。


極めて自然な曲の流れに油断をして聴いていると、ベートーベンのメロディが使われていることなど聴きもらしてしまうぐらいの違和感のないスムーズさ。
ソウル・タッチな演奏、このメロディによくフィットしていて、200年以上昔に作られた曲とは思えないほど。

いかめしさすらあるこの曲を、見事に料理しているジョエルのセンスの良さが光っていますね。





続いての演奏は、東洋楽器の登場。



チェン・ミンさんのニ胡の演奏です。

チェン・ミンさんのこの演奏、冒頭のアニメ”火の鳥”のアルバムの稿でも聴けるのですが、それはチェコ・フィルハーモーニーと諫山美生の加わっての演奏。

ここでは、チェン・ミンさんのニ胡を中心とした演奏を選んでみました。

ニ胡という楽器、音程に不安定感があるように感じるのですけど、これが独特の揺らぎとなって聴こえてきて、はりつめたムードのこの曲に、優しさと潤いのある安らぎ感を加味してくれている、西洋楽器にはない魅力がある演奏に仕上がっていると思います。






そして、お次はこの演奏、



ゆっくり目に主題を奏でるオーケストラ、それに続いて現れる歪んだエレクトリック・ギターの音。
アメリカのシンフォニック・メタルロック・グループのSymphony X、1998年のアルバム”Twilight In Olympus”の3曲目にに収めている演奏。


激しいメタルとメタルの間に流れる一瞬の静けさ。
その意表をつく静けさの中に現れるこの曲の登場は、本当に印象的です。

そして、この曲に導びかれ再び始まる、幾重にも連なる正真正銘のメタル空間。
これには、ベートーベン氏も、さぞかしびっくりというところではないでしょうか。

その続きの演奏はこの通り。






さて、激しいメタルの後は、しっとりとしたこの人の演奏。



今年発表された上原ひろみさんのアルバム”VOICE”に収められている演奏。
ロック色の強いこのアルバムの最後飾っているのがこの曲。

クラシカルな原曲の忠実な演奏に始まり、次第にゴスペルの雰囲気を帯びていくテーマ、そしてソロパートへ。
この展開はやはり並じゃない。

ブルジーさを増した「悲愴」。

三大ピアノソナタの中で、唯一ベートーベンが名付け親となったこの「悲愴」というサブタイトル。
その名付け親のベートーベン氏も、悲しみを忘れ、思わずニンマリと笑みを湛えてしまいそうな演奏です。


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ここまでいろいろ聴いてきたピアノ・ソナタ第8番「悲愴」、果たしていつも厳しい表情ばかりのベートーベンさん、怒っているのか、はじけとんでしまったのか、上の絵、皆さん、どうご覧になります??




王子様はどこに?:Someday My Prince Will Come(いつか王子様が) [名曲名演の散歩道]

名曲名演の散歩道、第2回目の曲は、”Someday My Prince Will Come”(いつか王子様が)。
言わずと知れた、1937年 ウォルト・ディズニーの制作の世界初のアニメ長編映画『白雪姫』(原題:Snow White and the Seven Dwarfs)の挿入曲として有名な曲ですよね。

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軽やかな3/4拍子のリズムに乗せて、流れてくる気品に溢れた美しいメロディが、王子の出現を夢見る少女の心の内を優しく歌っている、心に和みを与えてくれる名曲だと思います。

それでは、まずその原曲が歌われていた映画のワンシーンを見てみましょうか。



歌っているのは、この映画で白雪姫の声を演じていたAdriana Caselotti(アドリアナ・カセロッティ)。
いつか現れる王子様を夢みて白雪姫が唄うこのメロディに、うっとりと聴き惚れる小人達の姿が、なんとも微笑ましく、また暖かく感じられますね。


さて、この、”Someday My Prince Will Come”を最初にジャズのスタンダード・ナンバーとして演奏したのが、以前に”4ビートだけがJazzじゃない” の記事 http://hmoyaji.blog.so-net.ne.jp/2011-10-08 で紹介したDave Brubeck。
彼の名曲”Take Five" と同じメンバーにより制作された1957年のアルバム”Dave Digs Disney”の収められていました。



このアルバム、タイトルの通りディズニーアニメの音楽を集めたジャズの演奏集で、この曲の他、白雪姫から”Heigh-Ho”や不思議の国アリス、ピノキオの主題歌が演奏されており、ジャズ・ファンならずともディズニー音楽に好きな方なら十分に楽しめる内容の作品だと思います。

その後、このブルーベックの演奏がきっかけとなり、この曲のコード進行がジャズのアドリブに適していることが示された結果、その後、多くのジャズの演奏家によりこの曲を取り上げることになっていきます。


そうした中、その一番手の名乗り上げたのがこの人、



Bill Evans 1959年発表のピアノ・トリオの名盤中の名盤”Portrait In Jazz”に収められていたこの演奏でした。

原曲よりテンポをアップしたスウィング感溢れるこの演奏、後のピアノ・トリオによるこの曲の演奏の模範となっているもの。
この曲の良さを、さらに磨きあげているところなど、さすがエヴァンスですね。


そして、Bill Evansとくれば次はこの人。
トランペットに続いて現れる、二人のテナー・サックス奏者のプレーにご注目ください。



Miles Davis 1961年のアルバム”Someday My Prince Will Come”に収録されている演奏です。
ポール・チェンバースの王女の気品溢れる歩みにも似たベースに導かれて現れる、マイルスの美しく刺激なミュート・トランぺットの美しい響きが魅力的な演奏ですね。

その後に続く、テナー・サックス奏者は、当時マイルス・クィンテットのレギュラーだったHank Mobley。

この人50年、60年代を代表するサックス・プレヤーでBlue Noteレコードに20枚余りの作品を残し、特に1965年の盟友でトランぺッタ―のLee Morganを伴って制作されたアルバム、”Dippin'”の中の”Recado Bosa N
oba"の演奏は、この曲をジャズのスタンダードにもしてしまったという名演の持ち主。

そんなモブリー、ここでもタンタンと暖か味のあるソロを聴かせてくれているのですが............。

ところがこのあと悲劇が彼を待ち受けているのです。


その源は、彼のソロに続きウィントン・ケリーのピアノ・ソロ、そしてマイルスのテーマに続いて現れるもう一人のテナー・サックス奏者のソロ。

そのプレヤーはJohn Coltrane。

たまたまこのレコーディング現場に来ていたところ、マイルスの誘いでレコーディングに加わったものなのだそうですが、そこで繰り広げられた鋭くスピードと緊張感を溢れるトレーンのソロに、先のモブリーのソロは、気が抜けたものようにされ、聴く者にトレーンとの格の違いを印象づける結果となってしまったのです。

そして、この後モブリーは、ジャズ・ファンから50年、60年代を代表する二流テナー・サックス奏者といわれるようになってしまったのでした。

モブリー氏受難の巻、この”Someday My Prince Will Come”、そうした曰くがこの演奏にはあったのです。



さて、受難の巻の次に来る”Someday My Prince Will Come”は、追悼の”Someday My Prince Will Come”。



デンマークのベーシスト Niels-Henning Orsted Pedersen(ニールス・へニング・エルステッド・ペデルセン)、1997年制作の”Friends Forever: In Memory of Kenny Drew ”からの演奏。

この作品は、1993年に他界した名ピアニストKenny Drew、そのトリオのベーシストして1970年代初めから行動を共にして来たペデルセンが、ドリューへの追悼の意を込めて、ドリューが生前好んで演奏した曲を集めて収録した演奏集なのです。

この”Someday My Prince Will Come”、カナダ出身の女流ピアニスト Renee Rosnes(リニ―・ロスネス)の明るみのあるビル・エヴァンス・タッチのピアノのテーマに続く、ペデルセンの、その豊かな音色とギターのような軽快さをあわせもつのベースの調べ中に、ケニ―への深い思慕の念が込められているのを感じてしまうような。

ふと、そんな思いがよぎっていく、これまでに挙げた演奏と、また違った趣がある演奏のように思います。



そして、締め括りは、やはりヴォーカルもの。
現代的表現のこの演奏などいかがでしょうか。



青山 テルマさんですね。

彼女、ソウルフルないいヴォーカリストだと以前より思っていましたが、この”Someday My Prince Will Come”には大いなる夢を感じるように思います。


”Someday My Prince Will Come”、夢と安らぎを与えてくれる名曲。
どのアーティストの演奏にも、それぞれの夢や思いがこもっていて、甲乙つけがたい魅力がある。

じっくりと耳を傾けながら、皆それぞれの夢の世界に浸っていただけたらと思います。

今年もまた紅葉の季節:Autumn Leaves(枯葉) [名曲名演の散歩道]

先日新聞を見ていると、紅葉に染まった山の風景が載っている。
記事読むと、奈良や大台ケ原では、紅葉が始まったとのとこと。

今月に入ってからとみに忙しく、出張しても風景を味わう余裕もなく、もうこんな季節か、一年も早いものだと思いつつ、やはりこの季節にはこの曲がよく似合う。
そこで、その曲の名演のいくつかを取り出して聴いてみることにしてみました。

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その曲、原題はLes Feuilles mortes 、日本では枯葉の名で有名でな曲
元は1945年にジョゼフ・コズマ(Joseph Kosma)が作曲し、後にジャック・プレヴェール(Jacques Prévert)が詞を付けたシャンソン曲。

1946年に製作されたマルセル・カルネ監督の映画「夜の門」(Les Portes de la Nuit )で挿入歌として用いられ、この映画に出演した当時新人歌手であったイブ・モンタンの歌唱によってヒット、シャンソンのスタンダードとなったもの。

それでは、まずその原曲を!!



このシャンソンのスタンダードが、世界的に知られるようになったのは、アメリカでのヒット。

英語詞が付けられ、1950年にその英語詞をビング・グロスビーが歌ったのが最初。
1952年には、ナタリー・コールの父君のナット・キングコールがこれを歌っています。
日本ではキングコールの歌唱が有名かもしれませんね。



こうして先行した歌物に対し、この曲がアメリカ国内で大ヒットし、世界的に知られるようになったのは、Roger Williamsのピアノによるインストゥルメンタル版だったそうで、1955年に4週連続でヒットチャート1位になったのだとか。



この曲のしっとりした漂いを生かしながらも絢爛豪華さを加えたこの演奏、ともすれば沈みがちになりそうなこの曲のイメージをうまい具合にカバーしている。

大ヒットなった理由も分かるような気もします。

この影響で以後この曲、器楽による演奏が定番となって行ったようなのですけど、ジャズの世界でもスタンダードとして多くのミュージシャンに取り上げられるようになって行き来ます。
そこでその代表的な演奏を聴いてみることに。



アルト・サックス奏者Cannonball Adderleyの”Somethin' Else”。
レコード会社との契約の関係でアダレーの名義なっている、事実上トランペットのMiles Davisの作品であるこのアルバム、その冒頭にあるこの枯葉は、その意表を突くそのイントロと、マイルスの美しいミュート・プレーが光る時代を越えた名演の一つ。
ハンク・ジョーンズの控えめでありながら壷を心得たピアノも、聞き物です。

そして、ピアノ・トリオの枯葉といえば忘れてはいけないのがこの演奏、



天才ベーシスト スコット・ラファロのいたBill Evansトリオのピアノ・トリオ作品中、最高傑作の一つに数えられている”Portrait In Jazzに収録されている枯葉です。
快調なテンポの乗せて、アドリブパートにおけるラファロとエヴァンスのソロの仕掛け合いが刺激的ですね。


さて、ここで私の好きな枯葉の演奏をひとつ、



テナー・サックス奏者Charles Lloydの作品”Dream Weaver”収録されている枯葉。
ロイドはフルートを吹いていますが、凄いのはこのリズムセクション。
今や現代ジャズ界の巨匠となってしまったピアノのキース・ジャレットとドラムのジャック・デジョネッット、その彼らが、新人としてロイドのカルテットで脚光浴び始めた頃の演奏なのです。

ロイドの宙踊りながら舞い降りてくる落ち葉も似たフルート・ソロ、それ続いて現れるジャレットの息を呑むピアノソロが新鮮です。
デジョネットのソリストを背後から押しまり続ける凄まじいドラムプレーも絶好調です。


ジャズ・ミュージシャン3組の演奏が、続きましたが最後は、ジャズ以外のジャンルから、こんな人の枯葉もいかがでしょうか。



Eric Claptonの枯葉、最初クレジットを見た時は??となったのですが、聴いてみるとなんともブルージーで味わい深い演奏。
これこそ現代の枯葉の名演といってもいいのではないでしょうか。


アーティストやその時代、それに合わせ形を変えながら演奏されて来たこの曲。
その形を変えながらも輝きを失うことなく語り継がれて来た。

さて、どの枯葉がお気に召したでしょうか。

この曲を聴きながら、心を休め、深まる秋をじっくりと味わえればと思います。

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                            岡本太郎の彫像と奥入瀬の紅葉
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