ネオ・プログシッブ・ロックの世界を訪ねて;Arena・IQ [音源発掘]

今年の連休は、あの忌まわしい事態悪化ということもあり、どこに出掛けることもなく、そのほとんど家で過ごすことにしてまった私。
日頃、あちらこちら飛び回っていることから、これはいい骨休みとなるとのんびりとおうち時間を過ごしていたのですが、そこで聴き楽しんでいたのが昨今のアーティストによるロック・ミュージック。

昨年出会った、あのLed Zeppelinを彷彿させるサウンドを聴かせてくれたGreta Van Fleetのことを思い出し、他にも70年代の初頭のロックの黄金期を思い出せる新世代のアーティストがいるのではと考え、探索してみることにしたのです。

そうして、たどり着いたのがネオ・プログシッブ・ロックと呼ばれるアーティストたち。

ネオ・プログレシッブ・ロックとは、1960年代後半に登場し隆盛を極めるも、ポップ化の波にのまれ70年代半ばには衰退の道をたどっていた、Pink Floyd、Yes、Genesis、King Crimson、EL&Pなどによろ初期のプログレッシブ・ロック・ムーブメントに対し、80年代になるとその様式を継承しつつ新たな先進的構築美を模索するMarillionに代表される次世代のアーティストによる新しいプログレ・ムーブメントなのですが、70年代プログレッシブ・ロック・ムーブメントを謳歌した私としては、今回90年代のネオ・プログレ・ムーブメントのアーティストの作品の中に70年代プログレを色濃く継承しつつ、独自の世界を築き上げているものがあるのをいくつか見つけ、この連休以降は、それらをずっと聴き続けることになってしまっていたところ。


中でもよく聴いているのが、1995年結成の英国のネオ・プログレッシブ・ロック・グループのArena、2015年発表の”The Unquiet Sky”という作品。

arena the unquiet sky.jpg


1990年代、さも優れたネオ・プログレッシブ・ロック・グループと評価されたというこのグループ、私は2000年代初頭に一度聴いたことがあったものの、その時はプログレッシブ・ロックというにはストレートなハード感が強すぎるように感じ今一つ馴染めなかったのですけど、,今回 2010年・リード・ヴォーカルがPaul WrightsonからPaul Manziに代わったということを知り、直近の作品を聴いてみようと思い聴き始めたところ、スケールの大きなシンフォニック・サウンドと70年代のプログレのエッセンスを多分に含んだサウンドに出会い、往年のプログレ・ファンとしては思わずニンマリ。

特に、あの伝説のプログレッシブ・ロック・グループ Pink Floydのエッセンスを多分に感じさせる音が随所に聴かれるあたりは、若き頃を、Pink Floydを聴きながら過した私にとっては、このプログレが、80年代にポップ化の道に転化し70年代の輝きを失ってしまったことに失望しロックへの興味をなくしてしまって以来、やっとのことで待ち望んでいたサウンドに出会えたという喜びで一杯となってしまった由。

とまあ、一人で勝手に悦に入ってしまっているのですが、この辺で喜び出会いとなったそのサウンド耳にしていただくことにいたしましょう。



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